「もう明日が待っている」鈴木おさむ(文藝春秋) | 乱読家ぽちんの独り言

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SMAP を国民的スターに押し上げた高視聴率番組「SMAP×SMAP」など、彼らの番組の放送作家をされていた鈴木おさむさんによるSMAPの歴史。



●アイドル冬の時代にデビューした暗黒時代。新たな国民的アイドル路線に活路を見いだす。


●森くんの脱退と記者会見での質問をコントロールした中居くんの人間力。


●「SMAP×SMAP」のゲストに普段テレビに出ない高倉健さんを呼ぶ。


●中居くん司会の紅白歌合戦終了直後から続いて放映された年越し番組の大成功(視聴率27%)。中居くんがスタジオに間に合うのかでハラハラ。


●人気絶頂の28歳で結婚することを決めた木村拓哉さん。男性アイドルのタブーに踏み込む。「男らしさ」に振り切ることにした記者会見。ライブ冒頭でのファンへの報告。「ピンチをチャンス」と捉えた中居くんの見事なフリートーク回し。


●キャメロン・ディアス、ニコラス・ケイジ、マドンナ、マイケル・ジャクソンとの共演。マイケル・ジャクソンの登場回では、メンバーにゲストを知らせず、驚かせる。


●裏番組の「しゃべくり007」に視聴率で負け始め、メンバーの「わちゃわちゃ」を前面に出す「嵐」が新たな国民的スターとして脚光を浴びるようになる。メンバーの焦り。


●メンバー5人だけで、自由に旅行をする企画が大当たり。


●東日本大震災の10日後、国民を勇気づける生放送。そして、人気タレントとしては初の福島入り。


●解散騒動の中で、社長への謝罪を伝える生放送(公開処刑と呼ばれる)。。。そして解散発表。


●解散。それぞれの道へ。



ネットで調べると、「SMAP×SMAP」は、全920回放送、最高視聴率が34.2%、平均視聴率18.2%というバケモノ番組でした。

中居正広さんが、バラエティー番組などで若手芸能人に「俺の全盛期を知ってるかぁ?(笑)」とよく言われていますが、確かに、、、すごい人気でしたね。


SMAPの解散は、飯島マネージャーをジャニーズ事務所が解雇したことに始まると言われています。

本書では解散の理由については、描かれていませんが、その後のKing & Princeの分裂、性加害問題と繋がっていったようにも思えます。


芸能界の裏側が少しだけ知れる本でした。読みやすく、一気読み出来ました。



「もう明日が待っている」鈴木おさむ(文藝春秋)

【5月25日読了】

【オススメ度★★★】