「安倍晋三黙示録」西村幸祐(エヌディエヌコーポレーション) | 乱読家ぽちんの独り言

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【『はじめに』より引用】

暗殺から一年以上が経った。安倍氏の暗殺を契機として、国内外を問わず、一気に薄気味の悪い空気が漂い、世界の暗部が浮き彫りになってきているようだ。「落ち込んだ時、困った時」、「あなたにとっていちばん暗い、そんな夜」が近づいてきている、あるいはすでに私たちを覆っているように感じている。

本書のタイトルに「黙示録」という言葉を使った理由もそこにある。

《中略》

もちろん、二〇二三(令和五)年初頭に発売されて話題となった『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)のタイトルに呼応させた言葉でもある。

【引用終わり】


●アベノミクスの第三の矢「民間投資を喚起する成長戦略」が停滞したのは、日本の自虐史観の影響。安倍さんが最終的な目標としていた「戦後レジームからの脱却」「憲法改正」を達成して初めて効果的に放たれる矢なのである。


●アメリカは、独立宣言にある通り、「人民には政府を改造または廃止し、新たな政府を樹立し、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる原理をその基盤とし、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる形の権力を組織する権利を有する」という覚悟の中にいる民主主義国家。革命の合理性を認めている国家である。


●ファイブアイズに加入し、世界標準の集団安全保障を日本が適切に機能させるためには、スパイ行為の停止(スパイ防止法)と交戦権の保持(憲法改正)が必要である。その前提として安倍政権が成立させたのが特定秘密保護法と平和安全法制による集団的自衛権の行使である。



青山繁晴議員による安倍氏警護についての国会質問、オバマ元大統領の広島訪問でのスピーチ、加計学園問題の閉会中審査での加戸守行・前愛媛県知事(質問者は青山繁晴議員)の答弁、暗殺された年の3月の近畿大の卒業式での安倍さんのスピーチなど、原文を「切り取りなし」に全文掲載されているのに、著者のフェアな精神が感じられました。



安倍晋三さんは、憲法改正、拉致問題解決をやり残したものの、「自由で開かれたインド太平洋戦略」等、数々の歴史的偉業を達成されました。

憲法改正、拉致問題解決は、岸田文雄さんの次の総理大臣に期待したいと思いますし、それが出来るのは「日本の尊厳と国益を護る会」代表の青山繁晴さんしかいません。



「安倍晋三黙示録」西村幸祐(エヌディエヌコーポレーション)

【5月2日読了】

【オススメ度★★★★★】