【『序章』より引用】
従来の方法は、いずれも、心の世界を「ポジティブな想念」で満たせば、「ポジティブなもの」を引き寄せ、「良い運気」を引き寄せるということを述べてきた。
その考えは、決して間違っていないが、実は、ただ、心の世界をポジティブな想念で満たそうとしても、我々の心の奥深くには、すでに、ポジティブな想念を上回る多くのネガティブな想念が溢れている。そのため、そのネガティブな想念を消すことなく、ただ、ポジティブな想念を心の世界に持とうとしても、すでに心の中に存在するネガティブな想念の力が、ポジティブな想念の力を打ち消してしまうのである。
そして、さらに大きな問題は、我々が心の中をポジティブな想念で満たそうと思っても、心の不思議な性質がゆえに、むしろ逆に、心の奥深くにネガティブな想念が生まれてしまうことである。
従って、我々が、本当に「良い運気」を引き寄せたいと思うならば、心の中をポジティブな想念で満たす前に、何よりも、心の中に数多く存在するネガティブな想念を消していかなければならないのである。も
そして、心の中をポジティブな想念で満たそうとするとき、心の奥深くにネガティブな想念が生まれない、賢明な方法を採らなければならないのである。
【引用終わり】
「運気」についての科学的仮説と、「良い運気」を引き寄せる方法について。
方法①人生の習慣を改める。
無意識のネガティブな想念を浄化する。
自然の偉大な浄化力に委ねる。瞑想。
ネガティブな日常用語を使わない。
感嘆、感謝、感動の言葉を使う。
心の中で一人一人と和解する。
方法②人生の解釈を変える。
人生のネガティブな体験を陽転していく。
たくさんの「成功体験」に気づく。その時の感覚を呼び起こし、その体験を反芻する。
自分の運の強さに気づく。
幸運はしばしば「不幸に見える出来事」の姿でやってくる。
私は、いつ成長したのだろうか?を考える。
「自力」の落とし穴にはまらない。
生きていることの奇跡を知る。
方法③人生の覚悟を定める。
究極のポジティブな人生観を体得していく。
ネガティブな出来事も出会いも無条件に肯定し、無意識の世界をポジティブな想念で満たしていく。
「私の人生は、大いなる何かに導かれている」「人生で起こることには全て大きな意味がある」「人生の問題は、自分に原因がある」「大いなる何かが、自分を育てようとしていると受け止める」「逆境を越える叡智は、すべて与えられる」と思い定める。
まあ、そうかなぁと思える内容でした。
「運気を磨く」田坂広志(光文社新書)
【3月20日読了】
【オススメ度★★★★】