「高野街道を歩く」森下惠介(東方出版) | 乱読家ぽちんの独り言

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【『はじめに』より引用】

高野山は、平安時代の弘仁七(八一六)年に弘法大師空海が修行の道場として開創した仏教聖地である。平安時代中期以降には藤原道長、藤原頼通、白河上皇、鳥羽上皇、後白河上皇などの高野参詣があり、高野詣による功徳 を説く遊行者、「高野聖」の全国的な勧化、唱導によって、高野詣は貴賤衆庶に広がっていった。 高野街道とはこの高野山へ向かう参詣道、信仰の道である。

《中略》

旅は目的地に着けば良いというものでもない。その行程、道中を楽しむことこそが旅なのである。大阪近郊を行く高野街道は、鉄道駅も近く、気軽に沿線ウオーキングが楽しめる。 街道は計画的に全行程を歩くのも良いし、一部を歩くのもよい。歩くと、さまざまな発見があり、大阪は近郊がおもしろいのである。 かつての旅人と同じように歩いてみれば、今まで気づかなかった街道の名残、人々の信仰や地域の歴史と文化が発見できる。歩くからこそ見えてくるものがある。

【引用終わり】



過去、少しづつですが「熊野街道(天満橋から和泉鳥取まで)」「京街道(天満橋から大津まで)」を歩き、現在「西国街道(三宮から東寺まで)」を歩いている僕ですが、次はどこを歩こうかなぁと思っている時に、本書を読みました。


西国街道は、あと2日程度で終わる見込みなので、次は本書を片手に「東高野街道(八幡から河内長野まで)」か「奈良街道(京都から八木)」を歩きたいと思います。(山登りは、膝を痛めてから自信なく)


街道歩きは、実際にその道を歩くことで、道のうねり・高低差・地形、石標、史跡、寺社、建屋などのさまざまな情報から、いろんな発見があります。

今歩いている西国街道についてのさまざまな発見は、8月の尼崎サマーセミナーでお話したいなぁと考えています。



「高野街道を歩く」森下惠介(東方出版)

114日読了】

【オススメ度★★★