平清盛、源義経、源頼朝、後鳥羽上皇、北条時宗、北条高時、後醍醐天皇、北畠顕家、北畑親房、春屋妙葩、斯波義将、三宝院満済、足利持氏、畠山持国、上杉謙信、武田信玄、今川義元、武田勝頼、北条氏政、浅井長政、織田信長、豊臣秀吉、石田三成、京極高次、上杉景勝、伊達政宗、毛利輝元、、、、
歴史上の人物の失敗について考える本です。
⚫︎平清盛は、京都から離れなかったために貴族にとりこまれて、子の代、孫の代で武士の強さを失った。
⚫︎源義経は、官位をもらったが為に、「武士の秩序を作りたい」頼朝の構想に逆らうことになり怒りをかってしまった。
⚫︎源頼朝は、子どもたちに「君臨すれども統治せず」の精神を教えなかったが為に、三代で滅びてしまった。
⚫︎後鳥羽上皇は、武士の秩序が弱い西国の守護を味方にしたために、武士の動員数で劣り敗北した。
⚫︎北条時宗が、元を非礼に扱わなければ、元寇は無かった。
⚫︎北条高時は元寇の後に報奨を行わず、武士の抑圧に動いたために幕府を潰してしまった。
⚫︎後醍醐天皇は、せっかく幕府を倒したのに武士の力を全く認めなかった為に朝廷の命脈が途絶えた。
などなど、、、、
歴史の舞台の中で、行動を誤った為に、滅んだり富や権力を子どもに残せなかった人達。
その失敗の本質は、社会の秩序や構造の変化を見誤ったことにあるようです。
まあ、後世に生きる我々だからこそ好き勝手が出来るのですが、、、
さて、我々も後世の人達から笑われないように行動の選択をしないといけません。
なぜなら、我々は、国民が主権者である民主主義の時代に生まれ、過去の民衆から見れば恵まれた社会に生きているからです。
第二次世界大戦で我々が手放したもので、将来の国の滅亡につながりかねないもの、、、
国民を守る軍団、国民の命を守る権利、国民を守る警察機構の中央統治、皇室の安定継承などなど、、、
後世の人達から、「アホな日本国民に主権を渡したから貧しくなった」と言われるか「素晴らしい当時の日本国民の選択で豊かになった」と言われるか。
それは、我々のこれからの選択にかかっていると僕は考えます。
【令和3年8月15日読了】
【オススメ度★★★】
さて、最後に今回もやります『直観読みブックマーカー』。
一つ前に読んだ書籍の中から哲学的問いをたてて、今読んだ書籍から直観読みで選んだ答えをもらいます。(無茶振りですが)。。。
【問い】「民族とは?」
《一つ前に読んだ「ウイグルジェノサイド」ムカイダイスより出題》
【答え(本書「「失敗」の日本史」本郷和人より、直観読みで選んだ文章)】「むしろ彼は「受けた恩は返すタイプの人間」なのですね。」(40ページ)
解釈は、ご自由に。。。
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