苦労をしながら学んでいくものですね | 銘建スタッフダイアリー 「人生の舞台をつくる。」

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「山口の気候風土に適した快適な住まい造り」をお手伝いするスタッフたちの熱い想いがここに!

毎回毎回そう楽しいことも起こらないので、住宅営業的な?お話を。

家は土地がないと建ちません。が、土地があっても建築基準法を満足させないと建ちません。建築基準法を満足させても銀行の融資基準をクリアーできないと、お金が借りられないので、やはり建ちません。そうすると、家を建てようと考えても建たない場合があります。が、これも、あの手この手と考え(ずるいことをするわけではなく)行政に相談すると、なるほどという手があったりもします。ただ、あの手この手がわからないのではないでしょうか。

僕が経験させていただいた中で、一番苦労した物件は、土地が20センチ幅の赤線と呼ばれる国有地(昔の田んぼのあぜ道みたいなところ)に30センチしか土地が接していない状況での建替え。(法律では、土地は公道に2メートル以上接していないと建てられないというのがあります。)また、水道も下水も来てない上に、唯一の頼みの井戸は人の土地にある。また、水を流す水路をたどってゆくと途中で消滅。浄化槽を設置したく、下の家に相談に行くと、「うちに向かって糞尿を流すな!」というガンコそうなご老人におこられ、設置が出来ない。土地は見た目、2メートル以上道路に接しているので大丈夫と思ったのですが、調べてみると????人の土地を通って車を出し入れしている?その人の土地は、浄化槽を設置させないといったご老人のもの!「公道で確認がおろせると思う?」行政の人に言われ、その他、計画道路にかかっているとか、地滑り防止地区とか、解体の車が入れないとか、次々問題が出てきて、泣きそうでした。細かいところは、はしょりますが、これは無理と何度もあきらめかかったのですが、とても苦労しながら結果建てることができました。

敷地調査をすると持ち主も知らないことが出てくることが多々あります。専門の人間に見てもらうことはとても大事です。こんなところで建替えようと考えた施主さんも、施主さんですが、・・・ちなみに、施主は僕です。よく建ったなと感無量でしたが、それもつかの間、最後に諸費用が1万円不足しました。後にも先にも諸費用が不足したのはその時だけですが、自宅なので確かにアバウトでした。でも、「使ったわね」の一言は、一生忘れません。


教訓:敷地調査は絶対必要、諸費用は余裕を持って組むべし。(2万円足りなかったといえばよかったと思います。)


プランニング部 小峰 一浩