新宿二丁目で女装店を探訪して来ました。 | 煮ても焼いても食えない。

煮ても焼いても食えない。

約10年越しに女装を始めたみちるさんのブログです。
煮ても焼いても食えません。
https://www.instagram.com/michirusan9

みなさんこんばんわ。みちるです。

昨夜はひさしぶりに新宿二丁目に行き、新しく二軒のお店に行ってみました。

 

今宵はその時のことを書いてみようと思います。

 

 

 

 

 

 

一つ目のお店は新宿二丁目の女装店「COCO」さん。

入口の雰囲気がどことなくゴールデン街にも似ていますね。

 

玄人好みな入口の雰囲気とは打って変わって、店内はオーソドックスな隠れ家系のBarといった感じです。

カウンター4席に4人掛けのテーブルが二脚。こじんまりしている感じが隠れ家感があって良い。

広い会場で多人数でパリピっぽい雰囲気が苦手なわたしにとってはなじみやすいお店です。

 

当夜はミクさんとしゆりさんという二人の女装キャストさんがいらっしゃいました。

おふたりとじっくりゆっくり話せてよかった。

大きいお店でたくさんのお客さんの中だと、結局誰ともじっくり話せないパターンもありますよね。

女装の店を訪ねるとき、わたしは人とちゃんとした会話がしたいのでこの距離感がうれしい。

 

当夜はわたしの近況や身の上話から始まり、なぜ女装をするようになったのかの話で盛り上がりました。

女装を再開し、他の女装者や女装界隈への興味から新宿二丁目のお店を回って歩いているという話をし、新宿二丁目についてあらためて概要を聞かせてくれました。

 

今でこそ新宿二丁目と言えばLGBTQタウンとして世界にも知られるようになってきましたが、そもそもはゲイの街だということ。

お二人によると、大小さまざまなBarがひしめく二丁目でも8割がゲイのお店だといいます。

残りの2割がレズビアン、トランスジェンダーの店。

女装の店が一番少ないのだと言っていました。

 

それゆえ、女装店のキャスト同士は横のつながりも濃く、私生活でも友達同士の人たちが多いとか。

ゆえに噂話が広まるのも早くて、その夜のうちに話が伝わってくるほどなんだそう。

女装外出したくても女装友達のいないわたしにとってはなんだか羨ましいような。

 

ゲイが8割の新宿二丁目で、LGBTQそれぞれのヒエラルキーみたいなものがあるのかというと、それはないとのこと。

ただ単純に住み分けだけがあるという言葉が印象的でした。

 

日常的に女装姿で過ごしているというキャストのお二人に、その姿でこの街を歩くとゲイの人にナンパされたりしないのかと聞いてみましたが。それは全くないと言い切ってらっしゃいました。

ただし、女装でゲイの店に入れば当然間違われるので気を付けるようにとのこと。

 

気をつけろと言われても。

入る店をどう気を付けたらいいのでしょうか?

 

 

 

「そのために、女装店マップがあるのよ」

 

なるほどです(^^;

 

 

女装で行っても間違いないお店。

それが女装店マップに網羅されているのだということです。

 

8割がゲイのお店なので、逆に言えば女装で女装店マップ以外の店に入るのはやめた方がよさそうですね。

あらためて、なるほどと思いました。

 

 

ちなみに昔は女装店マップに掲載されていたのに、破門?された店もあるそう。

 

・・・うん。

まずは女装店マップのお店から回りましょう(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話しをするうちに聞き及んだのですが。

こんどの2月ごろに女装店スタンプラリーが開催されるそうで、その際には掲載店で集めたスタンプの数に応じて景品がもらえるイベントがあるそう。

これは楽しみです🌸

たくさんの女装店を回るきっかけになりますよね(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

 

 

 

さて当夜はもう一軒どこかへ行ってみようと思っていましたが。それを話したところ、系列店の「NICOLE」にゲイでオネエな面白いママと底抜けに明るく楽しいニューハーフのキャストがいるので是非!とお勧めされたので行ってみることにしました。

 

 

 

 

 

「すぐ近くだから連れて行ってあげる」

 

そう言って、寒い夜にもかかわらずミクさんが案内してくれました。

女装界隈で出会う人たちは本当にフレンドリーでやさしさに溢れているなといつも思います。

 

ありがとうございます♪

 

 

 

 

 

 

 

中に入るとカウンターだけの10席程度の店内に、お話に伺ったお二人と、お客さんで女装の方がおひとりいらっしゃいました。

 

店内はおしゃれで清潔感に溢れ、Barらしく何十本ものキープボトルが飾られています。

 

ゲイのママのゆたかさんはゴリマッチョなボディに人好きのする柔和なお顔。髭スタイルですが常にニッコニコなので圧迫感がなく。ゲイの知人のいないわたしにとってはゲイの方のイメージがまず刷新されました。

 

キャストのよしみさんはニューハーフタレントという肩書もあるそうで、ともかく明るく楽しくさばけた感じのお姉さま。

 

お店に先に来ていたお客さんの女装の方もこの界隈の別のお店のキャストの方だそうです。

 

うっわー。濃ゆいなぁ(^^;

 

 

 

ふだん家で一人で写真を撮って楽しんでいるだけのわたしにはかなりのスペクタクルな顔ぶれです(^^;

 

10年ほど前に女装にはまっていた時期があり、二人目の子供を嫁様が里帰り出産しているこの時期に一人の時間が出来たので女装を再開したこと。

女装について嫁様に明かした時のこと。

女装再開した今回も、子育てで大変な嫁様になかなか女装のことが言えなかったこと。そしてそれを明かした時の夫婦の謎展開について。

 

ゲイのママ、ニューハーフのキャストさん、プロの女装の方、そしてわたし。

 

濃ゆすぎる空気感に圧倒されつつ、ともかく自分のことをしゃべってみましたが。

お三方とも楽しくちゃちゃを入れながら話を聞いてくださり、あっという間にこの空間のなかに溶け込むことが出来たような気がします。

 

 

女装界隈っていつも思いますが、この受け入れられている感覚が何とも尊いです。

 

 

お客で来られていた女装の方のお話から、女装者同士が出会いを求めるイベントがあるらしく。

わたしが飛び込むにはレベルが高すぎるなぁと思いつつ興味深々。

 

ゲイ同士の出会いはロマンチックなやり取りなんかないよ!とゲイのお話を聞かせてくださるゆたかママ。

 

奥さんが女装公認なら、その姿でえっちしてみたの?と笑顔で聞いてくるよしみさんの、言葉のどぎつさとは裏腹にプレッシャーのないさらっとした軽妙な語り口の妙。

 

おお、まさにスペクタクルやー💦

 

 

「COCO」さんでも話題に上りましたが。

わたしがInstagramをメインで活動をしていますという話をしたところ、「なんでXじゃないの?」といじられました(^^;

 

やはり女装界隈はXが主流なんですかね・・・。

Instagramは「ついで」くらいにやっているという方が結構いて、Xしかやっていない方も結構見かける機会が多いです。

 

でもこの夜にお会いして直接お話した方たちみんなでそれぞれInstagramをフォローしあえたのでよかったです。

 

 

 

 

 

 

「女の子クラブ」さんで今の若い人たちが女装を楽しんでいる姿を見て。

「粧」さんで女装界隈の歴史的な厚みを知り。

「NICOLE」さんではゲイの方やニューハーフのお姉さまの世界をチラ見しました。

 

新宿二丁目ってやっぱり面白い街だし、面白い人たちが溢れていて魅力的な場所だと思います。

 

まだまだ、未知なるものを知る好奇心をくすぐってやまない街ですのでね。

 

通えるうちに、もっと歩いてみたいなと思うみちるなのでした。