井田主馬ヶ城2 | えいきの修学旅行(令和編)

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その2では、畝型阻塞群に制限された主郭A郭切岸したを南に進み、⑥城戸から城内へ入ります。
南のC郭をみて、主郭A郭へ迫ります。
 
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A郭東切岸下コーナーを抜けると、畝型阻塞群が顕れます。攻城兵は移動を制限されます。
 
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左側に櫛の歯状に敷設された畝型阻塞群
 斜面ではなく、切岸下平面もしくは緩斜面に設けるのは越後的普請で、越中に進出した越後上杉による普請をおもわせる。
 畝型阻塞群の端はB郭東面切岸になるのも、大場沢城と同様の構想に思える。隆起度は違うが。
 
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つづく
右頭上A郭から撃たれる。
 
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アップ
 
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畝型阻塞群を抜けると、正面に櫓台状の高地、右に折れ⑥城戸がある。
 B郭虎口を突破し、畝型阻塞群に制限されたA郭切岸下を、A郭頭上から撃たれながらここまで侵入するのは、かなり困難であると思う。
 
⑥城戸入り、右がA郭方向。左がC郭方向。先に南の尾根C郭を辿ります。
 
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南の尾根C郭方向
 
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C郭
 
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C郭南端
城戸があったであろうが、土塁と段差がある程度で、厳重な防備というほどの備えではない。
こちらからは敵は来ないという考えのようだ。
 
⑥城戸に戻り、A郭へ向かいます。
 
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A郭南下部郭
両脇二本の土橋からA郭へあがったようだ。
 
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井田主馬ヶ城主郭A郭
 
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A郭から南下部郭をみる
両端二本の土橋が桝形をつくっているようにも見える。
 
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A郭その1で紹介した北の⑤城戸方向
 西側は一段低く郭がとりまくが、その西は急斜面(馬念さんと行く急斜面よりは随分緩い)となるため防備は見られない。
 
 井田主馬ヶ城、小さいですが切岸防御面と虎口から城戸へのルート設定がされ、巧い虎口・畝型阻塞・両端土橋などの遺構がよく残ります。
 
参考文献 佐伯哲也著越中中世城郭図面集Ⅰ 現地説明版