武石川と中山城
武石に居館をおく、武田流大井氏の要害と思われる。
山頂に３１ｍ×１７ｍの土塁で囲われた主郭が美しく在り、その東、西を壮大な大堀切が守る。特に西は二重堀切で、そのスケールは圧巻である。
城の説明や掲示はないが、北東麓の子檀嶺（こまゆみね）神社から登ることができる。ここhttp://yahoo.jp/NDHvh7
本殿の右脇に登り口
登り始めの１００ｍほど、急登です。
急登の先、右斜面に竪堀があり、城戸地点に辿り着きます。
城戸地点
枡形のように入り、奥左隅にあがります。
また、このうえに二段の削平地があります。
奥左隅に折れあがる
そのうえ、二段の削平地
番兵の小屋でもあったのでしょうか。
城戸地点、ふり返る
もう５０ｍほど登ると、右斜面に竪堀（自然地形？）
平場にあがると、尾根に小ぶりな三本の堀切が連続します。
堀切ア
堀切イ
堀切ウ
いよいよ大堀切エの向こうに、主要部
大堀切エ
向こうは二郭
正面は土塁が衝立て、右の低い所から入る。
大堀切エは左右（南４０ｍ、北２５ｍ）
掘り下げられている
北 南
二郭北
まことさんが指す左の高地が主郭
二郭は主郭の北、東下を守る
北は、この二郭下に横堀にも見える帯郭がある
二郭北下の横堀にも見える帯郭
横堀とみると、武田による改修か
二郭東
左は先ほどの大堀切エに面した土塁
隅から主郭へ登る道がある
主郭への導線
なべさんが居るのが虎口
主郭虎口
中山城主郭
美しい。
石垣で補強されている
背面（西）
この土塁の背後、
二重堀切
それが、山城の二重堀切というスケールではない、圧巻なスケール
主郭背面（西）、二重堀切
北側、降り落ちる
もう一枚
敷居から、一重目堀底をみる
右上が主郭
一重目堀底から主郭を見上げる
とても攻め上れない…
攻略意欲など、砕かれるであろう。
写真の掲載容量がつきたので、その２でもう少々補足します。
参考文献 宮坂武男著 信濃の山城と館３