柏久保城(伊豆氏柏久保字城山) | えいきの修学旅行(令和編)

えいきの修学旅行(令和編)

えいきの修学旅行を綴ったブログです(ヤフーブログから移設しました)。

柏久保城
イメージ 1
  狩野氏の出城として築かれたと伝わるが、明応2年(1493)、足利茶々丸の豆州騒動に乗じ伊豆へ乱入した伊勢新九郎(北条早雲)は、茶々丸方の狩野氏を攻め、この頃柏久保城を奪い、狩野氏の狩野城に対する向城として改修・取り立てたとものと思われる。
 
イメージ 8
修善寺グランド横http://yahoo.jp/3OZDH0から、水道施設の脇を通り登ります。
 
イメージ 14
舗装林道からわかれます。
標柱や看板はありません。お城の匂いを感じてください。
 
イメージ 19
尾根上で左に
ここにウオーキングコースの標柱があります。
 
イメージ 26
なんとなく兵が駐屯できそうなスペース
 
イメージ 27
その先、尾根を越える古道らしき痕跡
 
イメージ 28
もうひとつ削平地を越え、ジクザクに登ります
さっきの道らしき痕跡が当時の道であるなら、北条はこの時代から城に道を取り込む発想があったのか。
 
イメージ 29
馬念さんの後を慕い
 
イメージ 2
ジクザクに
二の郭西下の袖郭に取り付きます
 
イメージ 3
二の郭西下の袖郭
正面は三の郭の土塁で、障壁のようにこちらからの進行を塞ぎます。
 
イメージ 20
土塁上を土橋状に
左に登ると二の郭虎口
 
イメージ 4
土塁を越えると三の郭
 
イメージ 5
三の郭
南東面に土塁
 
イメージ 6
三の郭から二の郭を見る
 
イメージ 7
二の郭
南・東面に土塁
 
イメージ 9
二の郭奥(西)に主郭
土塁は石積で補強されています。
右の崖から伊勢新九郎が攻め込んだと伝承があり、標柱があります。
 
イメージ 10
石垣というより補強の石積でしょう
 
イメージ 11
新九郎谷
 
イメージ 12
主郭から二の郭をみる
土塁は狩野城の方向に築かれている
 
イメージ 13
主郭
写真右から西の尾根に繋がる
 
イメージ 24
主郭には北条早雲城山砦跡の碑がたつ
 
イメージ 15
碑の裏の切岸下を西の尾根への道が通り、堀切と土塁で虎口が構えられている
 
そこへ行ってみます。
 
イメージ 16
馬念さんが立っているところが虎口
その手前に左に堀切と土塁
 
イメージ 21
堀切と土塁
堀切は通路にもなっていたようで、下に一段低く郭があります。
 
イメージ 22
堀切下の郭
 
イメージ 17
堀切下の郭から
 
 
では西の尾根から迫ってきます。
 
イメージ 18
城域は険しい細尾根のうえ
 
イメージ 23
土塁むこう、馬念さんが立っているところが堀切
ノラさんは堀切通路の下の郭との中間くらいに立つ
正面の高地は主郭
 
ここを突破し
 
イメージ 25
主郭へ
と、なかなか見事な虎口です。
 
  伊勢新九郎時代の後の改修かもしれませんが、遺構の雰囲気は古い時代を感じさせます。
戦国初期に、すでにこのような工夫がされていたとすれば、やはり北条は城普請に関し、他の武将よりも先を行く技術と構想をもつ家門だったのだろうと感じました。
 
 参考文献 静岡の山城ベスト50を歩く 現地説明版