百合居橋付近からみる仙当城遠景
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/5c/a9/j/o0314020914510040489.jpg?caw=800)
川は千曲川
奥まった位置にあります。
市河氏の城と伝わるが、遺構の規模、機能が国人の要害レベルではなく、武田の千曲川沿い越後国中侵攻を防ぐ、上杉氏による信濃川右岸の越後防衛秘密要害だと思います。(天正6年以降・武田制圧下市河氏構築と考えています。2020.2訂正)
川近くには城坂城という山城があります(こちらが上杉要害)。ので、秘密要害としました。
凄まじい切岸と堀切が残ります。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/2b/30/j/o0314020914510040494.jpg?caw=800)
大手登り口
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/4f/c7/j/o0314020914510040501.jpg?caw=800)
今日は友達と!
かねて行きたいと思っていましたが、熊の生息地ということで、一人での訪城を躊躇っていました。
ネット繋がりってありがたいものですね。
![イメージ 20](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/02/bb/j/o0314020914510040504.jpg?caw=800)
大手の尾根道は石塁をともなった2~3折れの防御拠点が数か所あります。
ここを突破するのもかなり困難かと。
尾根上
堀切アの手前の郭6には、機能がわかりませんが、堀というか溝があります。
![イメージ 22](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/3a/07/j/o0314020914510040511.jpg?caw=800)
その先、堀切ア
道は狭められている。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/6c/c4/j/o0314020914510040514.jpg?caw=800)
郭5の先、尾根の右側(西)は、この崖
攻め登れません
![イメージ 23](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/34/72/j/o0314020914510040519.jpg?caw=800)
堀切イ
その先、進むと
見えてきます
では縄張図です
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/bc/98/j/o0200044814510040521.jpg?caw=800)
宮坂武男先生の縄張図に宮坂先生の郭番号(黄)、堀切カナを書き込んで掲載します。
白字の大手、搦手、A、B地点は私の説明用の記入です。
大手からの城道は、4を経て長大な堀切エ(全長180m)に入ったようです。堀エに入らず、なんとか取り付けそうな尾根状の高みに登ると、罠です。もっとも、堀エに入ると郭1、郭3、郭1-3を繋ぐ土橋上から、丸見えの頭上攻撃を受けます。
搦手は、郭3の巧妙な虎口が待ち構えます。堀オ、カで狭められた土橋状の道は、さらに堀キで曲げられ、見えない虎口に入ります。
郭3と郭1は上幅約40mの大堀切クでガバッと隔てられ、一本の土橋(これが長い)で繋がります。繋がるというより綱渡りのよう。
郭1北東にも郭2を配しています。こちらからの侵入も警戒したのでしょうか。ただ、郭2から郭1に入ろうにも道は見当たりません。郭1からの迎撃を受けながらまわり込んでも、Aの罠、反対は大堀キで行き止まりのBで、慄(おのの)く兵の心理がうかぶような残酷な終末が…
極めて危険なしかけの要害…です
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/a0/de/j/o0314020914510040524.jpg?caw=800)
堀切ウ
堀切ウで遮られ、郭4へ入ります
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/98/1e/j/o0314020914510040526.jpg?caw=800)
郭4のわきから堀エに入ることができますが、
左の尾根上の高みが取り付けそうで、攻め登ってみました。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/43/e6/j/o0314020914510040529.jpg?caw=800)
なんとか取り付けて、いけるか?とうきうきしつつ侵攻
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/34/3c/j/o0314020914510040536.jpg?caw=800)
主郭下、タ、ソ、セ、スの竪堀に遮られます。
こりゃ無理だと、行けそうな右上に進むと
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/a6/a2/j/o0314020914510040543.jpg?caw=800)
タ、ソの上
行けません
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/69/5b/j/o0314020914510040546.jpg?caw=800)
郭1下、A地点は畝となる竪堀タ、ソの上端と竪堀とで、やばい、と気が付いたときにはすでに手遅れで、進むも退くもできない地点です。郭1から撃たれます。
私たちには頭上から撃つ敵はいなかったので、幸いにも堀エに斜めに滑り落ち、窮地を脱しました。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/6c/cd/j/o0314020914510040548.jpg?caw=800)
A地点から堀エに向かい斜面を下りるお友達
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/36/9c/j/o0314020914510040558.jpg?caw=800)
滑り停まるお友達
上は郭1
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/13/7f/j/o0448029914510040564.jpg?caw=800)
全長180m
左前方が郭1と土橋
右側は、畝のような堀切が瘤をつくり、使用できないような意図の普請でしょうか
堀エを進みます
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/8a/de/j/o0314020914510040567.jpg?caw=800)
堀エから郭1(高所)、左手前下が先述のA
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/37/9d/j/o0314020914510040572.jpg?caw=800)
郭1下を過ぎ、左上は郭1と郭3を繋ぐ土橋
この土橋には斜めに戻るように道が付きます
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/8f/f6/j/o0314020914510040577.jpg?caw=800)
戻るように斜めに土橋にあがります
奥の高所は郭1
![イメージ 25](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/bb/29/j/o0448029914510040585.jpg?caw=800)
取り付いた土橋途中から郭1への虎口を見る
右は上幅40mの大堀ク
![イメージ 18](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/8b/e3/j/o0448029914510040590.jpg?caw=800)
大堀ク
敷居があります
![イメージ 19](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/d1/3e/j/o0314020914510040599.jpg?caw=800)
郭1
![イメージ 24](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/22/mei881246/0f/e9/j/o0314020914510040602.jpg?caw=800)
郭1には石塁の名残?を思わせる石があります。
その1ではここまで
参考文献 宮坂武男 仙当城