このへんてこなエッセーにつきあってくださった『レディースアンドジェントルメン』に感謝いたします。これまでボクは、健康に関する本をヤマほど書いてきました。それと、内容も文もぴったり同じだなんて、もしもいわれたら、ボクはいやなんです。それで、内容をひねり、文をひねったりしたわけでした。
全体を通してみると、かなりくわしく書いたところもみつかりますし、あっさり流したところもあります。形としては一回読みきりですので、中途半端のまま流したところがやや多くなりました。
しかし、前回も書いたように、要は栄養が大事だってことです。そして高タンパク食のほかに、スカベンジャー(老化などの元凶とされる活性酸素をしまつする物質の総称)を忘れてはいかん。ビタミンAやB2などのほかにも、カロチンなどいろいろある。
ボクがメガビタミン主義者だってことは前にも書いた。ボクの朝食は牛乳に配合タンパク、水溶性ビタミン、食物繊維などを混ぜて飲み、さらに脂溶性ビタミンにミネラルを飲む。ボクが糖尿病だってことも書いたが、朝食のあとの口直しに、ありあわせの甘いものをやる。
さて、この連載の内容をもっとくわしく知りたいと思う方もいらっしゃるでしょう。読者からの問い合わせも多かったので、最後に、ボクが書いた本で、参考になりそうなものをならべさせていただくことにしました。
健康関係の本で最初のものは【人間への挑戦】(現代評論社)で、『公害時代の健康管理学』という副題がついています。しかし、これは絶版です。
その後、【健康はなぜなぜ教室】【ビタミンE健康法】【インターフェロンの効用】【奇跡のビタミンE健康法】【頭がよくなるビタミン革命】(いずれも講談社)などが刊行されました。
さらに【知的生活のための健康法】【知的生活のための栄養学】(いずれも長崎出版)【メガビタミン健康法】【分子栄養学の理論と実際】【タンパク質の分子栄養学】【分子栄養学序説(英訳付き)】【DNAとメガビタミン】【ガンは予防できる】(いずれも現代書林)【自然治癒の健康相談】【健康自主管理のための栄養学】【老化と寿命】(太平出版社)【老化に挑戦せよ】(五月書房)【一九〇一年生まれボクは現役】(経済界)などがあります。
=おわり
※ほとんどの書籍が絶版になっております。何卒ご了承ください。
本原稿は、1994年12月23日に産経新聞に連載された、三石巌が書き下ろした文章です。