ストレスにどんな不利があるか? | 分子栄養学のススメ

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分子栄養学の確立者である三石巌によって設立された会社“メグビー”のブログです。

三石巌の書籍で、現在絶版して読むことができない物の中から、その内容を少しずつですが皆様にご紹介させていただきます。



■ストレスにどんな不利があるか?



過労のあとで病気になるケースは、けっして少なくない。



引越しのあとで寝込んだ、旅行で風邪をひいた、重病人の看護のあとでガンになった、というような話は、よく耳にするところである。


そのときわれわれは、むりもない、とその病気を納得する。

ここであげた例は、過労というストレッサーがもたらしたものである。

ストレッサーは、過労ばかりではない。


手術、火傷、骨折などの場合は、疼痛がストレッサーになる。心配性の人がやせているのも、心労というストレッサーのなせるわざである。


ストレスの抵抗期には、副腎皮質がフル操業をしいられる。


ところが、副腎皮質ホルモンの製造には、タンパク質、ビタミンC、ビタミンEが必要になる。そこで、ストレスがあると、これら三者の大量消費がおこる。


しかもなお、副腎皮質ホルモンには、体タンパクを分解してブドウ糖に変える作用がある。


ストレスは、これら三者の不足を土台とする病気を招きよせるのであり、タンパク質の不足は、貧血、胃下垂、感染症、関節痛などを、ビタミンCの不足は、ぎっくり腰、風邪などを、ビタミンEの不足は、消化器潰瘍や動脈硬化などを招きよせるだろう。



〔三石巌全業績-11健康ものしり事典(絶版)P130より抜粋〕