沈黙の臓器“肝臓”が抱えるリスク | 分子栄養学のススメ

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皆さま、年末年始で胃や腸が疲れたなーとお感じのことと思いますが、実は肝臓も疲労していることをご存知ですかshokopon


肝臓は、生体で最も大きな臓器であり、その働きは、腸で吸収されたさまざまな栄養素を代謝・貯蔵するほか、胆汁の生成や分泌、および解毒や排出などがあげられます!!


生命の維持に非常に必要な臓器であることから、最も大事なこと(もの)という意味を表す「肝心要」という言葉にも使われていますおお



このような肝臓の多彩な機能は、逆にさまざまな影響(負担)を受けやすいことも意味し、機能が低下してしまうと身体全体に支障をきたすことが予想できると思います。


特に解毒代謝では、異物(アンモニア、アルコール、薬剤、化学物質、毒素など)の処理によって活性酸素の発生を伴うため、大きなリスクとなります顔7


また、肝臓の代謝能力を超えた食品の摂取(暴飲暴食)も、負荷となります。



しかし肝臓は、少しぐらいの負担はカバーし、容易に働きを維持することができてしまいます。


そのことから、“沈黙の臓器”といわれ、症状に気付く頃には重症化しているケースが多いようです。



肝疾患には、肝炎、肝硬変、脂肪肝、肝臓ガンなどがあり、重症化に繋がるものも多く存在しますガーン



これらの原因は、「ウイルス感染」「アルコール」「薬剤」「自己免疫」「食生活習慣の乱れ」などがあげられます。


初期症状は倦怠感、疲労感、不眠など生活上よく見られるものであり、なかなか肝機能低下と直結して思えるものではございません。進行すると、黄疸、腹水、意識障害などが見られます。


血液検査ではALT(GPT)、AST(GOT)、γーGTP、ALP、総ビリルビンなどが肝機能の状態を表してくれます。正しい知識を身につけて、肝疲労にいち早く気付けることが、肝疾患の予防に必要な条件となりますので、胃や腸のようにすぐに悲鳴をあげてくれない肝臓にも目を向けて見てください!!



次回、肝臓強化に向けての栄養対策をお話しします芽