人間のような単細胞生物では、細胞は勝手なふるまいを許されません。
お互いの間になんらかの情報交換があるはず、とお考えでしょう。
細胞は膜に糖の枝を生やしています。この枝は、細胞の目じるしになったり、ホルモンのような特定の物質を、つかまえたりするのに役立っています。
ガン細胞では、膜表面の糖のようすがかわってしまいます。これがガン特有の異常増殖に関係していると考えられています。
細胞と細胞をつなぐ<結合組織>では、のりの役目をする粘質多糖体が重要です。これはねばり気をもっているので、組織のつくりを保ったり、潤滑油の役をしたり、水を貯めたりなど、さまざまな働きをしています。