病気・医薬・栄養について
われわれ日本人のうち、九人に一人は病気をもっているといわれる。
そして、病人の八五%は、栄養上のミスからきているといわれる。
栄養面からの健康管理が完全にいけば、病気は大幅にへる、ということだ。
病人は、軽症の場合はべつとして、原則として医師の手にかかる。
このとき医師は、栄養についての指導をするかわりに、薬をもるのがふつうである。
いまや常識化した事実ではあるが、医薬には副作用のないものはないといってよい。
したがって病人はなんらかの故障をおしつけられる。
それも、栄養障害をそのままにして、である。
これでからだがこわれなかったら、むしろふしぎだ。
ここで、栄養障害からきた病気が、確固たる状態として定着する。
-中詔-
自然治癒力ということばがある、それに対する信仰がある。
これはまちがってはいない。
しかしここには注意すべきことがある。
自然治癒力なるものが、栄養条件の整わない人に備っていると思うのは、幻想ということだ。