サプリメント:天然成分と合成成分について | 分子栄養学のススメ

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分子栄養学の確立者である三石巌によって設立された会社“メグビー”のブログです。


「天然成分のサプリメントじゃないと利用しません」

という方が結構いらっしゃいますショック!


しかし、サプリメントの成分として、
“天然由来のものが良いのか合成由来でも良いのか”という判断については、
その成分の性質(化学構造や体内での働き)
によっても違ってきますサーチ


天然成分100%のサプリメントの方が良いイメージかもしれませんが、
実際は天然原料を使用していても成分抽出や発酵の過程で、
触媒として化学物質を使用している場合もありますコニカルビーカー


反対に、合成成分を利用したサプリメンは悪いイメージかもしれませんが、
化学物質の原料を使用しているからといって健康に悪いとは限りません。


化学物質から作るというのは、合成するということであって、
最終製品に化学物質が含まれているということではありません。
通常は、製造の過程できちんと不純物を取り除き、安全性の認められた
原料を使用しているからですスマイル

物質の性質によって、天然品が良い場合もあれば、
合成品が良い場合もありますので、
合成品が天然品よりもメリットが大きいのであれば合成品を使うべき考え、
メグビーでは製品を製造・販売しています虹


例えば、水溶性ビタミンの場合
天然でも合成でも分子構造は全く同じなので、
体内での働きにも違いはありません。


もし、100%天然品として製品化した場合、コストがとても割高になり、
日常的な利用は困難となります。
安定した供給やコストの面を考えても、メリットが大きいのであれば、
天然にこだわる必要はないと考えますてんびん座



このような考えから、メグビーでは水溶性のビタミン類(ビタミンB群、ビタミンC)に
合成のものを使用しています。

例えば、ビタミンCの場合、
とうもろこしデンプンを材料に合成されたものを使用しておりますとうもろこし

ビタミンCはブドウ糖から合成できますので、
原料はじゃがいもでもさつまいもでも良いということになります。


しかし、ビタミンEの場合、
天然の“d-α-トコフェロール”の活性が一番高く、
それに比べて合成品は劣ることが知られているため、
メグビーでは、天然のd-α-トコフェロールを使用しております。

さらに、通常ビタミンEの吸収はあまりよくないといわれていますので、
吸収促進型
という加工を施し、吸収率を3~4倍高めるような工夫もしていますにひひ


これと同じように、コエンザイムQ10“吸収促進型”に、
植物ポリフェノールには“低分子化”という加工を施し、
それぞれの成分の吸収や利用効率を高める工夫をしています。


ビタミンAの場合は、構造に違いはあっても
体内で容易に変換されることが分かってきましたので、
天然でなければならないとはいえないようです。
そこで、メグビーではタラの肝油から抽出した天然ビタミンAと
合成のビタミンAを混合して使用しております。

このようなことから、サプリメントの成分についても、
健康自主管理上、広い視野で情報を判断することがとても大切だと思います。


皆さまも、今後のサプリメント選びの際にぜひ参考にしていただければと思いますポイント