分子生物学に根底を置く栄養学に対して「分子栄養学」という名前を与えたい、と私は思います。
この分子栄養学こそは、メガビタミン主義を論証する唯一の理論を提供するものなのです。
分子栄養学とは何だ、と開き直られると私も困ります。それを一口に説明することは不可能に近いからです。
ただ、その科学の柱となる理論があって、それが「三石理論」と呼ばれてきた、とだけは言うことができます。
ある特定の人に、栄養補助食品を薦めるのは、何かの栄養物質の不足をそこに見るからにほかなりません。
不足と判断する根拠を示さずに、あなたはこれが不足していると強弁するのは非科学的です。
そしてまた、不足というのは常に量の問題です。そこで、どれだけの量の補助がいるか、が示されなくてはなりません。
そういう問題を解決する方法の鍵が三石理論にあると言っておきましょう。
むろん、それを分子栄養学と言いかえても差しつかえありません。
つづく・・・