こんにちは、ココアこと田中貴子です。

 

 

女性は更年期をすぎると太りやすいと聞いてたけれど・・・

 

 

先月のぎっくり腰をきっかけに、体をシェイプアップしようと、浜松・龍雲寺のやさしい断食道場に3泊4日で行ってきました。(7月15日から18日)

 

 

現状は家でのアルコール無し、食べる量はごく普通、野菜多めのあっさり系の和食がメインで中華やイタリアンも好き。

 

 

調味料や食材も出来る範囲でこだわって選んで、1日3食取っている。

 

 

麺類も好きだけれど、パンより圧倒的なご飯好き。(玄米や雑穀米)

 

 

気になるとすれば・・・甘いモノやフルーツは食べるし、早食い傾向がある、外食もときどき利用する。

 

 

日常の運動は少なめで、移動で歩いたり階段を利用する程度で、仕事ある無しで食べる量に差がある。

 

 

夏の蒸し暑さが苦手で意識しないと家にこもりやすく、9月にバテやすいという課題があります。

 

 

ここの道場にしたのは、禅寺なので早寝早起きしながら、坐禅など心も整える場があること。

 

 

そしてストレッチやピラティスなどの体作りのプログラムもあって、部屋は個室で過ごせるなど、自由度が高いこと。

 

 

一日一食の精進料理が提供され、空腹時間がありながらも無理ないデトックスが期待できそうと思ったからでした。

 

 

坐禅は過去に2度、鎌倉の建長寺京都の建仁寺で体験して以降、今は家で週に数回瞑想の時間を設けてるから大丈夫。

 

 

分からないなりに楽しそう、やってみたいと思ったら、腰の回復と共にすぐ申し込みました。

 

 

いざいざ・・ドキドキの気持ちで龍雲寺の中へ。

 

ここは佐鳴湖畔にあり境内も広く、寺が開かれたのは南北朝時代(約700年前)と歴史も古いです。

 

 

いわゆる観光地的な寺ではないのですが、一般に開放され、庭園や涅槃堂にある金澤翔子さんの書画も拝観できます。

 

ダウン症の天才書可家と呼ばれる金澤翔子さんの「世界一大きい般若心経」は圧巻です。

 

 

横16m×縦4mの大きな書画の前で坐禅をしたり、毎朝は梅湯を頂いた後、住職さまより説話を拝聴したり。

 

 

夜は坐禅のあと、睡眠前のストレッチをゆったりと受けました。

 

 

お風呂に入って、22時には就寝なんですよ。(いつもは23時半前後なので初日は眠れず・苦笑)

 

坐禅は朝晩20分ほど、拍子木と鐘の音を合図に行われましたが、上記の般若心経の空間か、落差15mの滝のある池泉回遊式庭園「清浄庭」のどちらかを自由に選べます。

 

 

私は毎朝の始まりは、滝と蝉しぐれで賑やかなこちらで過ごしました。

 

流れ落ちていく水から心が洗われ、目にする蝉や鳥や鯉などに命の尊さを感じて、活力を頂いたのを覚えています。

 

 

最終日には写真手前の砂利のあたりに蟹を見つけた話をしたところ・・・

 

 

隣で坐禅をしていた方に、坐蒲(ざふ、坐禅用のクッション)のそばに蟹が歩いて来て集中できなかった。

 

 

そのあとは私の方へ動いたのよ~と聞いて、ビックリ!!

 

 

全くもって気付かなかったのです(笑)

 

 

それでも落ち着いて対処された様子に、蟹も人を選んで遊びに来たのかも?と思わずにはいられませんでした。

 

 

こちらが一日一食のお待ちかねの精進料理。

 

食前には皆で経本の食事五観文を大きな声で読み上げてから、有難く頂戴しました。

 

 

それぞれの希望に応じて、多少のご飯量はコントロールできます。

 

 

私は130gにしていますが、通常の7割くらいかな。

 

 

覚悟していたけれど、18時の夕食までの午後に、お腹が空いた~の葛藤が若干ありました。

 

 

自由参加のプログラムを体験することで気が紛れたり、何より他の皆さんと親しくなれて心強かったです。

 

 

13時からは仏教体験で、火曜は日替わりの「枯山水線引き」体験をしました。(翌日は茶道)

 

 

写真右手前に見えている、鉄の熊手で砂紋を描いていきます。(奥に見える△状の熊手で模様を消せる)

 

真ん中がミソなのですが、何とか○の形状に造れました。

 

 

朝の9時から13時、14時から17時は特にスケジュールが組まれていないので、部屋で何もしない贅沢もよし。

 

 

雨の火曜は持参した本を読んだりしましたが、翌日は思い切って朝のストレッチ運動後に、佐鳴湖(さなるこ)を散策しました。

 

 

地元の皆さんに愛されたスポットなのか、ジョギングされたり、連れ立って歩かれる姿を沢山見かけました。

 

 

緑と水辺の自然を大切に守りつつ、漕艇場エリアがあったり、野鳥が多く生息するなど、おおらかな佇まいは心もほどけます。

 

 

この日は暑くなりそうな陽気だったので、ベンチがあるとすぐ水休憩(笑)

 

 

1周ぐるりは6㎞で、ゆっくり超マイペースで2時間半、汗だくで回りました。(2時間が平均の目安)

 

 

湖周辺は、このアカテガニに遭遇しました。

 

湖畔西側の一角には歌碑が並んだエリアもあります。

 

木陰の涼しい風に癒される場所もあるので、助かります~♪

 

植物も湖の水質を守る役目をもっており、ヒトモトススキ、ダンチクなど、保全への協力を促す看板もありました。

 

 

ほぼ1周まわった~と達成感でいっぱいだった風景をパシャリ。


最終日の木曜は晴天を約束したような空。

 

 

早朝5時20分に起きて、集合6時20分に合わせて、テキパキ動く自分は相当にミラクルでしたが、部屋から佐鳴湖がいつも拝めたのは最高でした。

 

 

最終日には朝のお勤めを終えて、部屋の片付けを済ませて、本堂のご本尊さまにお礼参りをして、10時すぎに解散。

 

 

つつがなく朗らかに終えたこと、本当に全てに感謝!

 

 

うなぎファクトリーへ向かう方もおられて心惹かれましたが、私が立ち寄ったのは浜松市美術館で開催中の切り絵展です。
 

 

(参考までには、昨年春にも同じ展示が横浜そごう美術館であり、作家・作品紹介が詳しいので併せてどうぞ~)

 

 

7人の切り絵作家さんが大集合ということで、お一人一人の世界観が素敵でした。

 

 

こちらは撮影OKだったコーナー(原画でない)の松原真紀さんの「メイさんの日」

 

松原さんは八女の手すき和紙にこだわる作家さんで、切り絵の本を買ったことがあります。

 

お土産に購入した左上のシールはファンタジックな碧山日菜さん。(乙女度が上がる!)

 

 

右上・下の叙情的な懐かしさも感じる柳沢京子さん。(木版画に通じる世界観なので憧れます)

 

 

真ん中下のくじゃくは、影や色などの表現を一切使わず細かい技巧が光る、切り剣Masayoさん。

 

 

チケットのユニークな「浜松」を創った福井理佐さん。

 

 

立体的に何層も丁寧に表現するSuuMaさん。

 

 

切ったパーツに絵具やパステルで着彩する筑紫ゆうなさん。

 

 

お目当ては柳沢さん・碧山さん・松原さんのお三方でしたが、切り剣Masayoさんの超絶技巧も迫力があって忘れられません。

 

 

同じ切り絵のジャンルで、誰もがこだわりのアプローチがあって、しばし見入ってしまいました。


心を揺さぶられながら、禅寺体験の余韻に浸りつつ、家路へ。

 

 

後日談ですが、体重は申し込んだ時より2kg減、帰宅してお通じが戻って更に800g減となりました。

 

 

身体が固くて運動苦手な私が、これから1ヵ月どうなるか?

 

 

ストレッチと坐禅毎日実践+食べる量をゆるやかに減らしながら、この先を楽しみにしたいです。

 

 

読んでくださって、ありがとう。