こんにちは、ココアこと田中貴子です。



去る8月2日、投稿済みの「テート美術館展 Light光」と一緒に出かけた『ガウディとサグラダ・ファミリア展』(東京国立近代美術館、ずっと上手く言葉にならなくて、でもどうしても伝えたくて・・・あれこれ調べてしまいました。

 

 

気づけば、マイブーム?

 

 

現地で建物を観てないので、限界はありますが、よかったらお付き合いくださいね。

 

私にとって、これまでガウディのイメージは天才肌のひたすら自由な建築家でした。



未だ完成を遂げていないサグラダ・ファミリアしかり、徹底したこだわりと不思議な曲線と造形美を追求した人で認識は止まっていました。



だけど、この美術展を回ってみて、分からないなりに何だか凄い!

 

どこか惹きつけてやまない魅力は何なんだろう。  

 

そう思ってたどり着いたのは、サグラダ・ファミリアの彫刻を担当された日本人彫刻家の外尾悦郎さんの著書でした。

 

気になった人は、「サグラダ・ファミリア ガウディとの対面」(原書房)を読んでくださいね。

 

 

本はインタビー対談形式で、注目したいガウディの言葉、外尾さんの実感体験が綴られています。

 

 

マルク・リマルガスさんの至近距離まで迫る写真が本当に素晴らしいです。

 


図書館から借りて、4時間感激して読みふけりました(笑)

 

 

もう1冊読んだ「時の中の自分」も講演会の模様をまとめたものなので、読みやすいです。

 


外尾さんは、ここで石を掘ることを認められ、40年以上携わっています。

 

 

腕前をみてもらう最初のテストが葉と果物の彫刻。

 

 

そこから高さ60mある塔にあるオブジェを制作する、命がけの仕事が始まったそうです。

 

彼の著書によると、その後、ガウディ自身が存命中にサグラダ・ファミリアの完成は不可能だと考え、ガウディが内部で唯一制作したロザリオの間(スペイン内戦で攻撃を受け壊され、わずかに遺された図面も弟子が隠したが不幸にも焼かれた)の修復を頼まれ、そこでガウディの意思を作品をヒントに汲み取って、更に生誕のファサード(楽器を弾く天使たち)などを作っていきます。

 

ガウディの意思を継いで、サグラダ・ファミリア完成に体を張って働いてきた人々のパワーはもとより。

 

 

過去には寄付を募って資金を集めた苦労があったそうですが、観光客の増加で潤沢になったこと、そしてIT技術の発展で、ガウディ没後100年になる2026年の完成を目指しているそうです。

 

 

皆が生きてるうちに実現しそうになってるんですね。

 

 

日々変わり続けている、途方もないスケールなんだと思いました。

 

 

完成予定の模型(写真の右手が生誕の正面)

 


こちらは受難の正面


 

外尾さんが手がけた合唱隊の子ども達。

 

ガウディは、奇をてらったのではなく、自然にこそ全ての答えがあると考えて、祈りを込めて完全体を表現しようとした。

 

 

未来(子どもたち)に希望を託すように学校を作ったガウディは愛の人だった。

 

 

それがやっとこさ腑に落ちたのが嬉しくて。

 

そんな今夜、NHKで特集番組が組まれるようです。
 

 

ハマりそうな人は観てくださいね。
 

NHKスペシャル「サクラダ・ファミリア2023  ガウディ100年の謎に迫る」のタイトルです。

19日(土)22時〜22時49分
再放送が23日(水)午前0時35分〜1時24分

 

写真は撮影OKのサグラダ・ファミリアを扱ったコーナーからです。

 

 

外尾悦郎さんの講演 (30分ほどの動画、すっかりファンになってしまいました)
 

 

私もそわそわ楽しみでなりません。

 

 

読んでくださって、ありがとう。