「シンフォニア農法」では、自然の摂理をよく観察し
土や畝作り、種蒔きや手入れ全般において、山の地形や循環、生態系、先人の知恵などを、濃く取り入れています
そしてそれらを、真の持続可能性の為に、基本全て手作業で行います
わたしたち向けの成果の満点を、自然の摂理である7割以上は求めず
他の生き物を育むことによって、多様で豊かな循環がめぐる空間を作ります
細かい説明は、こちらから
2021年度ですが、こちらの動画は、とてもわかりやすく編集されています
畝の作り方を、簡単にまとめました
三本鍬しか使わない、落ち葉をふんだんに入れる、畝は起伏と溝を残す、などは
土中の水や空気、タンパク質や生き物の循環を、多様で豊かにする為です
土を触り、草を抜いたら、その日の内に必ず種を蒔くことが
その地から生き物を減らす行為にしない為にも、雑草たちが先行して育たない為にも、とても重要です
種蒔きは、多様な生態系と循環に導く為、雑草を出来るだけ生やさない為に
15種類以上の科、60種類以上の品種、を目指して蒔きます
2月~3月の種蒔き、全48種類の一例は、こちらにまとめました
パズルのような、48種類分の種蒔きの仕方の一例も、まとめてみました
畝が整ったら、土を大きく動かす⑩の芋類など(里芋・生姜・ジャガイモ)を、まず植えると良いです
ナス科のジャガイモが、ナス科の中で土の力を大きく使うトマト・ナスの脇を、出来れば避けること
5月には収穫のジャガイモ周辺には、同じく生育期間が短いものを植えること
土の表面を覆われた方が嬉しい里芋・生姜の上に、蔓性で土の力はそれほど使わない空心菜・ツルムラサキを植えること
など、色々、気遣っています
①畝の中心は、4粒ずつ丁寧に蒔く、種が比較的高価な、トマト、ナス2種、ピーマン、甘とうがらし、オクラ
複数が苗に生育したら、そのまま育てても植え替えてもいい量です
②点蒔きのビーツの間には、コウシンダイコン、紫水菜、白小カブ、日野菜カブなどを
③ニンジンは、移動性の春雨の時期には、特にお薦め
④各所の間に点蒔きで、パセリ、三つ葉、バジル、シソ、レモンバーム、ルッコラを
⑤ネギは生育が遅いけど植え替えが容易、リーフレタスは生育が速く収穫も早いので重宝します
⑥点蒔きは、バラ蒔きよりも残りやすいので、バラ蒔きで可能性が大きく落ちるものを
⑦空心菜・ツルムラサキは、蔓を伸ばして広がるので、畝の端っこに
⑧豆類は、平らなところより斜面の方が、育ちが良い印象です
⑨ウリ科は強靭なので、斜面の端の方に
伸びていくので、周りの畑に侵入しないように、先を摘んだりグルグル巻いたりします
(ズッキーニは、先を摘んだらダメ!)
畝の上に向かう枝は、通路側に向きを変えましょう
⑪雑草が生える可能性があるところには、生えて嬉しい野菜の種を、必ず蒔きます
畝の斜面でも通路部分でも溝の底でも、蒔けばしっかり発芽し、結構残って生長します
ここでのバラ蒔きメンバーは
小松菜、チンゲンサイ、山東菜、赤カブ、紫カブ、ニンジン3種、春菊、リーフレタス少々
ホワイトボードにアブラナ10種と書いてますが、この種セットの中では5種の間違いですね
番外でヒマワリは、ツル有りインゲンの支柱やトマトの支えになります
オクラも支柱になるほど強いですが、生育が遅いです
オクラは秋に収穫が終わりますが、その株元にエンドウを蒔けば、翌春まで立派な支柱になります
2m×1mの畝を2つ作れば、48種類がしっかり蒔けます
わたしは、同じ感じで、時期を数日ズラししながら、大小いくつもの畝を作り
合計150種類くらいは蒔きます
食卓が潤う可能性と、生態系が多様で豊かになる可能性が、どちらも上がります
紹介した「高木農園さん」以外で、よく見てお薦めの種やさんサイトは
「つる新種苗」固定種や在来種が多い
「e-taneya」珍しい品種が豊富だが、知らないとわかりにくい
「菜園くらぶ」農家向けの見せ方で、品種と大袋が豊富
1つの野菜ごとで、本当に多くの品種があるし、育てられる野菜自体ももっともっとたくさんあるので
野菜作りを楽しみながら、気の合うものを探してみるのもいいですよ
畝作りや種蒔きの様子を、動画でまとめようとしているので、少しお待ちくださいね
自然の摂理に沿って、しっかり種蒔きすれば、あとは観察しながら収穫です
~自然と生き物のシンフォニア~
多様性×循環 「めぐり郷」大分県豊後大野市
「水」と「土」と「火」のある暮らし
豊かなヒトの暮らしは、豊かな自然と共にある
開拓跡を原生に還す
失われかけている日本の古き良きを体現し後世に伝え残す
365日の自給自足を軸に健康と豊かさを手軽に
(地球と共に生き物を育む「シンフォニア農法」考案者、かじか)