こんにちは。
モンテッソーリ教師のめぐみです。
いつも読んでくださり
ありがとうございます![]()
子どもには反抗期があると言われています。
反抗期は、精神発達の過程で、他人の指示に対して拒否、抵抗、反抗的な行動をとることの多い期間のことである。
子どもから大人へと成長してく過程で誰もが通るものとされている。
Wikipediaから一部抜粋
幼児期に起きる第一次反抗期
そして
思春期前後に起きる第二次反抗期
誰もが通るものと言われていますが
本当でしょうか???
子どもに反抗期があっても別にいいのですが
ここでは
反抗期は存在しないというパラダイム
を採用して記事を書いてみます。
反抗期は存在しない、というパラダイム
一般的には、子どもが成長する過程で
反抗期は必ず通ると言われています。
ときには
反抗期がない子どもがいるそうですが
逆に危険だ聞いたこともあります。
親に反抗する選択肢を
選ぶことができない子どもも
中にはいるのだと思います。
反抗すると
自分の安全が守られないかもしれない。。。
親が怖くて反抗できなかったり、
親が苦労しているから
自分の気持ちを言えなかったり
親に嫌われしまうかもと
不安だから反抗できなかったり。。。
そういう場合は
反抗期がないように見えます。
でも…
心の中には
いろいろな思いがたまっているのです。
悲しみや
癒されない思い、
寂しさ、恨み…
いつかその思いと向き合わないと
先に進めないような日が
やってくるのではないかと思います。
老齢になった親に
自分の思いをぶつけることに
なるかもしれませんね。
それは、
反抗期のときに親に思いをぶつけるよりも
かなり大変でしょうね。
子どももそれまでの親との関係が
心の中で自分の制限となっていることに
苦しみながら気が付くのでしょう。
まあ、反抗期があっても、なくても
親から与えられた色々な制限
(リミッティングビリーフというそうですが)
と多かれ少なかれ
向き合うことになるとは思いますけれど…
話が逸れてきました
こういった状態とは違う
反抗期がないパラダイム。
反抗期がなくても
親と子どもがお互いを尊重しながら
子どもはしっかりと成長していく。
そういう道があるなら
そっちを選びたいと思いませんか?
だって、反抗期って
すごくエネルギーいりますよね。
もったいなくないですか??
そのエネルギーを
別のことに使えたとしたら…
たとえば
親と子どもが協力して
それぞれの人生のストーリーを
より素晴らしいものにしていけるのでは???
私は第一次反抗期も
第二次反抗期も
なくすことができると思っています。
反抗したいのではなくて、自分を生きたい!
昨年度まで保育園では
2歳児クラスを担当していました。
2歳児には、イヤイヤ期なるものが
存在していると言われていますね。
何に対しても「イヤ!!」と
反抗してくる時期がある。
これを機に
第一次反抗期が始まるそうです。
2歳~4,5歳くらいまで、だそうですね。
「イヤ!」と言い始めると
大人が疲れて降参するまで
諦めない子どもたち。
自分がしたいことを主張し始めます。
ときには、床にひっくり返って大泣きします。
癇癪を起します。
代替案を提案しても
2歳児には却下されることも多いです(笑)
でも…
保育園でかかわった子どもたちを
よ~く観察してみると
気が付きます。
反抗したいのではなくて、
自分で決めて、自分で選んで、自分でやりたい。
それを邪魔されたくないんです。
ただそれだけ。
子どもが自分で選べるように
自分でできるように
大人が工夫すればそれだけで済みます。
そして
子どもの気持ちに
寄り添ってあげたらいいと思います。
子どもの気持ちをあれこれ考えてみて
「〇〇が嫌だったね」
「□□したかったんだね」
と気持ちに寄り添うと子どもは安心しますし、
反抗したい気持ちも引いてきます。
もし困ったことをする場合は
周りが困っていることを知らないからか、
必ず意味があります。
それをちゃんと聞いてあげたらいいと思います。
言葉がまだあまり話せない子どもでも
大人の方で色々と想像力を働かせて
あ~なのかな?こ~なのかな?と
考えてみるといいのかな。
私は、結構この過程が好きですね。
色々試してみる過程です。
失敗もありますけどね。
反抗されて大泣き
みたいなこともありますが…笑
「この子が求めていたのはこれだったんだ!」
ってわかるとすごく嬉しいし
子どもとの距離が近づきます。
これは思春期と重なる
第二次反抗期も同じ
ではないでしょうか。
確かに、体の成長に伴う
ホルモンバランスの変化で
イライラしたり、感情が揺れ動いたり
する時期と重なります。
ですから、八つ当たりされたり
感情が爆発したりする
こともあるかもしれません。
親に甘えているとも言えるし
親を信頼しているとも言えます。
八つ当たりしても
嫌われないと思うから
感情をぶつけられます。
ですので、こういう思春期特有の
感情の起伏はある意味仕方がないものです。
大きな心で受け止めてあげてください(笑)
イヤなときは
「そんな風に言われたら悲しくなる」
と伝えていいんですよ。
でもそれと反抗期は違います。
反抗期は、何かに反抗するものです。
その何かは
型にはめようとすること
押さえつけようとすること
動かそうとすること
です。
そういうことに対する
反応に過ぎないのではないかと考えます。
子どもは
なんでそれをしないといけないのか
納得していないことも沢山あるでしょう。
今まではそれが当たり前
だったかもしれませんが
本当は当たり前では
ないことに気が付いた!!
一方的に決められたものに
疑問が湧き、押し付けられたくないと思う。
だから反抗!!
例えばこんな風景はどうでしょうか?
今までは、親の言うことをきいて
食事中にスマホや漫画を
見ないことを守ってきた。
でも、どうしてお父さんは
テレビや新聞を見て食事しているの?
友達の〇〇ちゃんは
食事中もスマホ見ながら食べてる
って言っていたよ!
「お父さんは大人だからいいの!」
「よそはよそ!うちはうち!」←古い??笑
小学生の低学年だったら
ここで怒りながらも諦めていたことでも
思春期になると諦めないかもしれません。
そりゃあそうですよね。
納得できないですよ。
テレビや新聞はよくて
スマホや漫画はダメ。
大人はよくて、子どもはダメ。
なんで???納得できない!
自分もやってるのに
私だけ変われっていうの?
こういうちょっとしたことの積み重ねで
1つ1つのものごとに反抗していたのが
いつしか、親に対して反抗する
ようになるかもしれません。
不登校経験が子どもの反抗期を終わりにしてくれた
我が家の話をします。
我が家には現在中1の息子がいますが
小5の夏から不登校です。
不登校になるまでの1,2年が一番大変でした。
ええ、反抗が!です。
世間では思春期が反抗期だというけれど
うちは10歳になる前から反抗期
なんだって嘆いていましたね
親子喧嘩は日常茶飯事。
それでも、低学年のころは
言うことをきいてくれていた息子ですが
3,4年生の頃になると
だんたんと私の言うことに反抗する
ようになってきました。
悪態ついたり、キレたりしていたんです。
今ならその原因ははっきりしています。
息子を否定したり
動かそうとしていたからです。
私が理想とする方向へ
息子を動かそうとしていました。
だから
それをやめてほしいという目的で
息子は怒っていたと思うんです。
例えば
人を思いやれる子どもになってほしい。
私は、息子の現状を否定して
理想ばかりを追い求めていたのだと思います。
息子の行動が気になって
現状や将来を不安視して
直さないと!と焦っていました。
このあたりは
思い出すと胸が痛いです。
本当はどれも
私が自分と向き合うべき課題だった
のに。。。
それに気づかずに
息子に変わってもらうことで
安心しようとしていたんです。
息子を通してみていたのは自分
息子が周りの人とうまく関われなかったら
色んな人に嫌われてしまう。
親同士のトラブルになったらどうしよう。
また先生に呼び出されて怒られたらどうしよう。
無意識に
自分が傷つくのが怖かったんだ
自分が傷つきたくないから
息子の課題に首を突っ込んで
息子を変えようと、動かそうとしていました。
そんな私と息子ですが…
息子が不登校になった出来事を境に
息子の反抗がなくなりました。
そりゃあ
最初の半年は大変でした
今まで私が息子に対してしていたことを
その半年間でチャラにしようと
してくれていたのかもしれません。
半年間
泣いたり喚いたり
家出しようとしたり
怒りを爆発させたりして…
そして落ち着きました。
反抗してキレたりすることは
もうほとんどなくなりました。
それはなんで???
息子の人生を
息子自身に返したからです。
子どもの人生の主人公は子ども自身
子どもの人生というストーリーの
主人公は子ども自身です。
親が脚本を書くわけではないのです。
子どもが自分で書けばいい。
親が子どもの脚本に
手を加えたくなったとしたら
それは
親自身が自分の課題に向き合っていない
という証拠かもしれません。
子どもの人生の至る所に
親自身の課題に向き合うための
チャンスがキラリと光っています。
親がそのことに気が付いて
自分の課題に向き合ったなら
子どもからの反抗は
無くなっていくのじゃないかな。
子どもが反抗する
理由がなくなるから…。
例えば
先ほどの食事の例でいうと…
食事の際のスマホ使用。
もし、NGにするならば
親も止める必要があるし
今まで一方的に強制していたことを
子どもに謝る必要もあるでしょう。
その上で
食事のときには
どうしてスマホや漫画をみるのを
やめて欲しいのかを
きちんと説明して
わかってもらわないといけません。
ちなみに我が家は
食事時のスマホはオッケーです。
息子はYouTubeを観ながら
食事をしていることはありますね。
でも
ゲームや漫画はないようです。
食べづらいし、読みづらい
ですものね。笑
どうして、
スマホや漫画を読みながらの
食事に不快感を感じるのか
自分自身と向き合ってみます。
行儀が悪いと思うから。
食事に集中してほしいから。
もし
外でも同じことをしたら
誰かを不快にしたり
非常識だと思われたら
本人も辛いだろうし
親の育て方が悪いと
思われるのが嫌だから
自分がそのように育てられたから!!
しつけとはこういうものって
ただ自分が躾けられたとおりに
子どもを躾けようとしていただけでした。
しつけないと大変なことになる
そういう恐怖心もありました。
ですが…
家ではスマホを観ながら
食事をしている息子ですが
外食したとき
とくに他の家族もいるときは
スマホを見ることはほとんどない。
以前息子に伝えたことがあります。
スマホを観ながら食事をすることは
一緒に食べている人が
嫌な気持ちになったり
することもあるんだよって。
息子はそれを覚えているのかもしれません。
親が制限しなくなることで
子どもは自分で考えて
行動を変えようとしていくのですね。
反抗につかっていたエネルギーを別のものに使えるなら
親子の信頼関係が築けたなら
子どもは反抗せずに
自分の気持ちを
言葉で伝えてくれるように
なると思います。
最初はつたないかもしれません。
でもじっくり聴いたり
質問をしたりしていくと
自分の気持ちをたくさんみつめて
話していけるようになると思う。
また
親の体験談や知っていることを
聞きたいと思うようになるのかも。
そうやって
親との関係を作っていくことは
子どもの人生にとっては
プラスになると思っています。
親にとっても
子どもと本当に信頼し合え
尊重し合える関係になれたら
幸せじゃないですか?
子どもを成長させるのは
子ども自身。
親はわき役でオッケーです。
親がすることは
育児ではなくて育自??
そして
親自身の人生のストーリーを
描いていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
子どもに制限を掛けていたことを
やめてみる。
もしやめたくなかったら
子どもと話し合って
お願いする。
でも、決めるのは子どもです。
親子の信頼関係が出来ていなかったら…
いざと言うときに
話を聞いてもらえないかもしれません。
危険なことをしようとしているときや
自分や誰かを傷つけようとしているとき
親の思いが届く状態になっていてほしいです。
そしてもし深刻な悩みがあるなら
親に聞いてもらいたいと
思ってほしい。
信頼関係は
いいに越したことないですね
中1の息子は
不登校で家にいますが
反抗期はなくなりました。
毎日笑顔で色んなことを
話しています。
でも
きっと学校へ戻ったり
別の道へと進んだり
新しい環境へと入ったら
親子の関係性も
また変わるかもしれません。
ですから
これで大丈夫
なんてことはないですね。
子どもは日々成長しているので
それに気がつけるように
親も成長していけたら
いいな〜って思います。
反抗に使っていたエネルギー
反抗対応に使っていたエネルギー
何に使いますか?
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました。
