子どもの教育環境は多種多様になってきています。
1つの教室で、みんなが黒板の方を向き…
先生の話を聞いたり書き写したりする一斉授業はちょっと時代遅れ(^^;)
その一斉授業に違和感を覚え、学校に行くことが苦痛になる子もいるんです。
いわゆる「不登校」
その不登校(学校に行けない)の原因で多いとされているのは…
意外にも「無気力・不安」
本人にも分からない「なんとなく行きたくない」という気持ちが、朝起きられなかったり、体調が悪くなったりと学校に行くことを阻む要因になるそうです。
一斉授業でついていくことができないと、子どもはとても不安になります。
学校が居心地のよい場所ではなくなり、その不安な気持ちを想像すると、朝起きることさえ苦痛になってしまうのかもしれません。
そんな子どもたちが、自分のペースで学べる特別な教育課程を編成した学校(以前は不登校特例校)を積極的に増やして行こうと、文科省が動き出しました。
「学びの多様化学校」の設置です。
国立市では「NHK学園高等学校」がそれにあたりますが、小学校や中学校でも自分のペースで学べる場があるといいなぁと、私は考えています。
でもね。
実は国立市では民間の事業者が、それに代わる「学びの場」をつくっているんです。
今回紹介するのは…
JR国立駅南口から徒歩4分。
大学通り沿いのポポロビル地下1階にある「探究ラボ」さん
現在は民間の「学童クラブ」という位置づけで…
未就学児(年長)から中学生までのお子さんの「探究的な意識を育む」学びの場を提供されています。
ラボの室内は…
宿題や自習が自由にできるロングテーブルや、ボードゲームや対戦型のカードゲームもできる小テーブルがある「広間」
本棚の向こうには、プレゼンテーションやディスカッションの学習ができる「プロジェクトルーム」があります。
「プロジェクトルーム」には、本日のToDo
これを見るだけで、ちょっと楽しくなりますよね。
デスクには、リレー形式で物語をつくるカードゲーム「Stories」が…
ルールも参加者に応じて、子どもたち自身で決めることができます。
「小学生新聞」も読み放題(笑)
宿題やワークショップのネタも拾える便利なツールです。
みんなで一緒に見られるのもいいですよね。
この部屋で最もチカラを入れているのが「プレゼンテーション」です。
代表の大塩立華先生は、東京薬科大学の生命科学部の特命准教授。
現在は、子どものためのプレゼンテーション指導なども行っています。
昨年11月に旧国立駅舎で行われた「SDGs 僕たちの米作り!」でも、大塩先生のご指導のもと、子どもたちが立派な発表を行っていました。
AIの進化が著しいこの時代…
自ら課題を見つけて、探究し、みんなの前でプレゼンテーションする力を育むことはとても重要だと、先生はおっしゃいます。
最近は、大学のレポートなどもAIに書かせて提出する学生もいると言いますが…
プレゼンをしてもらえば、本人の力で書いたかどうかはすぐ分かるのだそうです。
なるほど〜!!!
さらに…
AIを使うことは悪いことではないが、AIが出した答が正しいかどうかを判断できる力は、子どものうちから育みたいと先生はおっしゃります。
「だからプレゼンに使う文言は出典を明らかにするよう、子どもたちには指導しています」とのこと。
ネット時代…
AI時代を生きる子どもたちだからこそ、学ぶべきものがあるんですね!
とても勉強になりました。
ちなみに、こちらは小学生の児童がひとりでつくったプレゼンテーションボード。
効果的に見せる工夫やボードを立体的に使う工夫もあって楽しいですよね。
「探究ラボ」では、学校に行き辛くなっている子どもを含め、ラボと学校と家庭を繋ぎながら子どもたちの学びを支えたいそうです。
日本の新たな教育スタイルの参考になるかもしれません(*^^*)
応援したいです!!!
☆「探究ラボ」Webサイトはコチラ