先日…
「どの子も地域の学校へ 国立市が「就学通知」で新方針示す フルインクルーシブ教育への第一歩に」というタイトルで、Yahoo!ニュースが配信されました。
それ以来、私のところにはメールやDMなどで数々のお問い合わせが来ています。
「国立市がフルインクルーシブ教育をやるなんていつ決まったの?」
「今の支援学級はなくなるんですか?」
「この話は、教員みんなが納得しているのですか?」
などなど…
この場でお答えできることを記しておきますね。
時系列で言うと…
国立市は2022年6月に策定した「国立市教育大綱」の中で、「しょうがいのある児童・生徒もしょうがいのない児童・生徒が同じ場で共に学び、相互に成長できるフルインクルーシブ教育を目指す」ことを打ち出しました。
私はもちろん反対しました。
なぜなら、現在の日本の教育システムの中で、しょうがいのある生徒を通常学級で学ばせることは、その子の適切な学びの場を奪うことになるからです。
(これについては一般質問で何度も質してきました)
ところが…
国立市教育委員会は、2023年5月に東京大学大学院教育学研究科と「フルインクルーシブ教育に関する協定」を結びます。
(この経緯は知らされず、寝耳に水でした)
これについても質しましたが…
「国立市のフルインクルーシブ教育は個別最適な学びを守る」という答弁と…
ロードマップをつくることや、市民参加の「国立市のフルインクルーシブ教育を語る会」などで意見交換を行いながら丁寧に進めるということでジリジリと動き出していました。
私自身も「国立市のフルインクルーシブ教育を考える会」(何故か、3回目は「考える会」に名前が変わっていました)に参加したのですが…
その場の、なんともいえない雰囲気に戸惑いを感じました。
対話をするはずの「考える会」で、果たして「対話」はできたのか…。
帰りがけに参加者の方から…
「これって教育委員会の主催じゃないんですか」
「あの雰囲気では発言できなかった」などの声をいただきました。
それは私自身も実感しています。
でもね。
このまま押し切られたら、国立市の学校がたいへんなことになるかもしれません。
国立市の、日本でも有数の手厚い特別支援を無くすことなどできません!!!
(必要な子どもがいるいる限り…)
そもそも「フルインクルーシブ教育」を誰が望んでいるのでしょうか
ここ数日、インクルーシブ教育に関する論文を読み漁っています。
さらに、サラマンカ声明や、国連の勧告、障害者の権利条約を原文(残念ながら英語は苦手!!!)で読もうとがんばっています。
なぜなら、原文の訳し方によって解釈が大きく分かれるからです。
「国立市の教育と全ての子どもたちの学びを守りたい」
今は、ただひたすらその思いで走ります。