「生物性を重視した土づくりが基本…」


9月1日の発表以降、日本で初めて発見された「テンサイシストセンチュウ」の対策が動き出しています。

信州諏訪、原村で見つかったアブラナ科に寄生する重要病害虫「テンサイシストセンチュウ」です。


センチュウは、「土のプランクトン」ともいわれ、微生物と同様に、バランスよく存在すれば土の三要素「生物性」「物理性」「化学性」を担う大切な存在です。

作物に害を与える寄生性のセンチュウは、自活性のセンチュウが多くなることで、そのチカラが抑えられるようです。


ここ2年、キュウリのネコブセンチュウ対策に取り組み、センチュウについて調べてきました。

    ★キュウリのネコブセンチュウ対策  

 https://ameblo.jp/megumico-agri-s/entry-12236052606.html


ネグサレセンチュウ害















寄生性のセンチュウの存在は厄介で、10数年前、ハクサイ黄化病の試験を行った時に、キタネグサレセンチュウに侵される畑で発病が助長される現象も目の当たりにしました。

(写真上:リーフレタスのネグサレセンチュウ害)


また、昨年、パプリカ青枯病で資材の効果を確かめた畑では、定植初期に生育が遅滞したあと青枯病になり、今年の順調な様子と比較して考察すると、センチュウが関与しているように思えます。


センチュウが根に侵入すると、根にダメージを与え、作物の養分吸収が円滑に行えなくなります。

その為、さらに、他の病原菌や害虫の攻撃に合うと、弱ったほど大きなダメージを受け、複合型の病害になったり、致命的な生育障害につながる姿があります。


2015年8月に、北海道網走で初めて「ジャガイモシロシストセンチュウ」が発見されています。

テンサイの育苗用の輸入培土に混合されたグァノ(コウモリの糞)から持ち込まれたとかいう説も。

どこにいても不思議はないセンチュウたち…。


土壌病害と同様に、バランスが崩れた時に発生が激化する、と考えると、基本は総合防除。

来年は資材の発根促進効果を生かし、キュウリと同様に対策に取り組むことにしました。

セルリーの産地としてのお得意先で、今度は「テンサイシストセンチュウ」対策に挑戦です。


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