「今、自分にしかできない役目を」

 

能登半島地震から半年が過ぎています。

災害から離れた地で、報道によって被災地に想いを馳せますが、日常は日々の暮らしに追われてしまう無力さです。

 

「能登半島地震~復興への展望」をテーマとする農政関係の定例研究会にオンライン参加し、あと一回を残すところになっています。

東日本大震災と、中越地震の復興支援に貢献された方々の各回を終え、第3回は「"限界集落"をあきらめない~移住者が語る能登の未来」を視聴しました。

 

講師は、珠洲市特定地域づくり事業協同組合の事務局を担当する女性。

そこに住む人として、元旦から今までの被災現場の暮らしを様々な視点からお話しくださいました。

珠洲市は、能登半島最先端の禄剛岬がある観光地。

地方にある限界集落の一地域で、総務省事業として2019年より現職に就いたそうです。

金沢大学卒業後、地域づくり協力隊で移住したのが、長野県北部の木島平村。

この村は、30年程前には農業による地域振興に取り組んでいて、特産品や食品加工品づくりにチカラを入れていました。

4年後に母校に戻り勤務し、翌年、珠洲市地域づくり協力隊で移住して、引き続き地域振興に携われて今があります。

 

 

印象的なのは、水も電気もない被災地の暮らしが続く中で、山からの湧き水で暮らせたことが田舎を見直すことになったそうで、「限界集落と都会の災害」の比較がありました。

「田舎だから生き残れる」

食料が手近にあり「災害時に強い」

「集中はリスクが高い」

「都会は逃げるところがない」

……視点を変えると、確かにそうなのです。

 

そして、被災後の暮らしについては、

「復興を考える時、集落ごとに仮設住宅に住むコミュニティが大事。」

「行事、お祭り、信仰(神社など)、いつも通りの暮らしを続けること。」

……日々、復旧復興に関わり、行動してきた生の声です。

今、ご自分のいる立ち位置で、自分にしかできない役目を果たされている気合いを感じます。

 

能登半島地震は、復旧復興が難しい地域という空気を感じながら、

限界集落は、地震に関係なく「集落たたみ」が早まったということにしたくないのは頷けます。

 

「限界集落をあきらめない」……可能性の芽に光が当たりますように。

 

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