「お互いに会いたくないのを察してください。」

 

わが家に昔の北海道みやげが残されています。

園芸資材を輸出していたため、北海道の長万部などに採取現場を置き、現地の皆様が採取した原料を買い取っていたのです。

木彫りのクマや、タンチョウヅル、ふき人形など、行く度持ち帰った半世紀以上前の土産品です。

 

リアルなクマ、可愛いクマ。

パンダも、クマの仲間です。

クマ除けの鈴を持って、クマが近づかないようにする互いの共生関係があったような……、山間の暮らしの印象です。

 

 

先月、クマの行動生態学の研究をされている鵜野レイナ博士のお話をお聴きしました。

「クマがなぜ、人を襲うのか」

クマの生態を知ることで、避けられる環境をつくる必要があります。

 

北海道のクマは、ここ30年で約2.3培に増えていると推定されています。

九州は、くまモンがいるのに、本物のクマは絶滅しているそうです。

クマは、母子家庭で、母クマが殺されると、"みなしごハッチ"になってしまうとか。

一年間、母子が暮らし、父のクマが居合わすと、その子を食べてしまうこともあるとは、なんとも悲しい生態です。

草食でも昔は肉食で、腸が短いという肉食の特徴を持っているそうです。

 

クマとヒトとは、生活する場所を分ける「ゾーニング」という"クマとヒトとのルールづくり"が大切です。

昔、鉄道最高地点の信州・南牧村(野辺山)にも、クマの出没があったとか。

小海線が全通した昭和初期、白い洋館風の駅舎がポツンと建ち、民家のない頃、深夜の駅にクマが現れたそうです。

本州では前代未聞でしたが人畜への被害はなかったようです。

「笹熊」、通称「穴熊」という穴居する小さな黒熊で、「むじな」ともいわれ、タヌキと混同される熊らしいです。

今は……?

 

生物多様性が言われる中で、個体数を把握しながらバランスのよい生息数を保ち、適地で生存できるのが理想です。

絶滅を防ぐ「保護管理の難しさ」と「見えない努力」を知った後、最近頻繁に聴くクマ被害のニュースの捉え方が変わりました。

 

 

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