「小鳥と一緒に生きている」
工場で雪かきをしていると、雪の上に小鳥がいました。
驚くほど近くで、雪かきを先導するようにトコトコ歩いています。
お知り合い……?
そんな想いになるような動きです。
晴れた日に工場に行くと、鳥の声に向かえられて、青空を見上げることがあります。
いつも同じ樹の上で鳴いています。
澄んだ鳴き声を聴くと、何かを呼び掛けられているようで、一緒に棲んでいるような連帯感を感じます。
仕事を応援してくれているの、と思ってしまいます。
雪かきを先導したその先に、小さな足跡が残されていました。
なんだか可愛い……。
以前、小鳥の種類を調べて、漠然と「セキレイ」かな、と思っていましたが、あまりにも近くに来たので改めて調べてみました。
虫を探して食べるためにトコトコ歩く、群れない、警戒しない、そして鳴き声。
これは、きっと「ハクセキレイ」です。
好奇心が強く、人間の活動に興味を示す。
逃げずに近づいてきたのは、まさにその習性。
春の足音はまだ遠いけれど、雪を融かす陽射しは春に向かう明るさです。
真っ白な雪景色の中で、生き物はみんな自然の一員だと思う日々です。
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