「多様な考え方を知ること……考えること。」

 

源氏物語のドラマ化に、どんな反響があるのかをSNSで見てみると、いろいろな受け留め方がありました。

早くも脱落する書き込みもあり、観点によるものとはいえ、早々の判断は勿体ないとも思えます。

紫式部から、当時の女性の生き方を知ることで何を感じるか……。未知です。

 

円地文子氏による「源氏物語」は新潮社出版で、「源氏物語月報」が挿入され、巻2と巻10が手元にあります。

巻2には、瀬戸内寂聴氏「ある歳月」が載り、仕事部屋にしていた目白台アパートには、谷崎潤一郎氏、円地氏という源氏物語現代語訳作家が住んでいたことが書かれています。

円地氏が源氏物語の執筆に集中する姿が、後に、寂聴氏の源氏物語現代語訳に影響したのは言うまでもないようです。

 

また、巻10には、円地氏の「口語訳を終えて」があります。

訳文には迷いが生まれ、選択はひとつなので、上梓後も緊張と焦燥感がある。「いろいろな世代の、いろいろな光源氏の物語が存在してよいはずだ」と結んでいます。

どの言葉を選ぶかが、翻訳の醍醐味で、それはどの言語の翻訳にも通じることですね。

各巻にはそれぞれの略系図が添えてあり、登場人物が分かりやすくなっています。

 

全巻購入で「源氏物語手鏡」をいただける特典があったようで、この解説書としての単行本には、時代背景や王朝世界の現実を分かりやすく記されています。

 

 

 

源氏物語が歴史の中で大切に遺されてきた、その魅力と価値……。

自分なりの感性で、自分なりの楽しみ方や学びとして、源氏物語の情報を吸収するのがよさそうです。

「否定」より「比較」

「拒絶」より「俯瞰」

 

黒と白だけでなく、グレーもあることを受け入れて……。

むやみに敵にせずに、共生するのが、多様化の時代の生き方かと。

緩衝能が高い程、生き残ることができるのは、生物も文学も同じでしょうか。

女性の生き方を考えるに当たり、平安時代はなかなか深みがありそうです。

 

 

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