「"みどりの効果"を侮ることなかれ……」
手元に「緑の効用は……」というメモがありました。
緑の多い生活は、死亡率に12%の差があり、呼吸器関連の死亡に34%の差がある、というものです。(2000~2008年のアメリカ人での調査)
"緑"は、もちろん植物の「みどり」。
樹木や果樹、草花や作物の葉の光合成は、大気中のCO2を吸収し、酸素を排出します。
循環型の基本中の基本。一丁目一番地。
まず、今、地球の健康を取り戻すために不可欠なことは、葉のみどりを増やすことです。
100年かけてつくられてきた文化的景観を遺産として守るために、神宮外苑再開発に事業撤回アラートが出ています。
ヘリテージアラートによって、ある意味、外から守ってもらわなければ、地元(都や企業)の営利目的で自然が壊されてしまうなどという短絡的な状況に置かれています。
以前、日本道路公団時代に高速道を管理する管理職の方に、樹の手入れについて質問をすると、「樹は植え替えた方がコストが掛からない」という答えがあり、印象的で、私的には残念な想いでした。
「時間が掛かることには、やさしさがある」
先日、聴いた、そんな言葉が脳裏に甦ります。
森には、生態系が息づいています。
地球温暖化対策は、もうはるか昔から言われてきましたが、営利目的の権力によって、右肩上がりを善とする経済開発が今も続けられています。
造られたモノは、完成したその時から劣化に向かいます。
もう、強引な開発は止めて、自然とモノとの存在割合を健全にし、空虚な劣化を増やすことを考え直す時です。
みどりの大切さは、「フィトンチッド」としても推奨されていましたが、それを取り上げ、伝える報道機関は本当に少ないものです。
森を失うことは、そこに息づくたくさんの生物から居場所を奪うことでもあります。
農業の現場では、昨年、成立した「みどりの食料システム法」に則り、「みどりの食料システム戦略」という名称で環境負荷を減らす取り組みをはじめています。
"みどり"の意味するものは、自然環境のクリーンなイメージでしょうか。
「みどり法」と略され、環境と調和のとれた環境負荷低減事業活動の促進を図るものです。
都会はビルとコンクリート、みどりは地方に行って触れるもの。
そんな多様性のない開発は、方向性が矛盾だらけです。
土に根を張る植物の生態に目を向け、酸素で生かされている人間の命の"弱さ"と”儚さ”と向き合い、自然との共存に立ち戻る勇気を持つ時だと思います。
身体と心は、みどりを求めています。
時間が育てたみどりを、"いのち"として守れる社会にしていきたいものです。
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