「キルパーの除草効果を改めて知る」

 

今年も様々な作物で進展がありますが、キュウリ、ホウレンソウで土壌くん蒸剤と併用の効果で、思いがけないご報告をいただきました。

ハウス栽培は、毎年、同じ作物を連作するため、病害が出て、土壌消毒をしている作物が多くあります。

北信のキュウリでは、ネコブセンチュウ害が続いていたハウスで、弊社の資材を植穴施用して収穫物は改善し、太陽熱消毒と併用していました。

しかし、ネコブセンチュウの生息を完全になくすことはできませんでしたが、今期は土壌くん蒸剤キルパーで防除できたご報告をいただきました。

 

 

一方、南信のホウレンソウのハウスでは、弊社の資材で「ホウレンソウ萎凋病」の防除し、次は外来雑草のゴウシュウアリタソウの防除が課題になっていました。

いろいろなデータ情報を視ると、除草剤ではロロックスやゴーサン乳剤で効果があり、土壌くん蒸剤ではキルパーの効果が高い報告がありました。

 

土壌くん蒸剤には劇物と普通物がありますが、20年程前に臭化メチル代替に普及された環境にやさしい剤として「キルパー」で土壌消毒した後、有用微生物を増殖させるために、組み合わせた施用をお勧めしてきました。

クロルピクリンくん蒸剤やダゾメット粉粒剤より効果があったデータは、クロルピクリンとの比較をしたホウレンソウでの結果が確かにあらわしています。

 

ゴウシュウアリタソウの名を初めて聴き、どんな雑草なのか調べてみると、自家菜園にもある雑草でした。

ヒエ科の一年生雑草ですが、栄養成長と生殖成長が同時に進むため、3週間で種子をつくり、土に落ちるとすぐ発芽できるとか。

3日程で芽が出るため、増殖スピードが凄まじいようです。

 

2005年からのキルパーと弊社の資材の併用は、キルパーの処理法を変えたことでも、この組み合わせで役立つデータが増えています。

キュウリでは「ネコブセンチュウ」対策、ハクサイでは「ハクサイ黄化病」対策、ホウレンソウでは「ホウレンソウ萎凋病」と「ゴウシュウアリタソウ防除」、イチゴは「イチゴ萎黄病」とアザミウマ、そして、トルコギキョウにも。

土壌病害、除草、害虫への総合的な防除効果との組み合わせは、まさに、病害の総合防除。

環境にも人にもやさしい栽培へと、この普及を粛々と進めたいと思います。

 

 

 

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