「多様化する花の品種は、比較試験が難しい」
地元の生産者様からの直接のご注文で、資材をお届けしながらお話を伺ってきました。
長野県が全国一の生産量を誇る「トルコギキョウ」の栽培ですが、2002年から消極的に取り組ませていただいています。
当時、行った試験は、青枯病対策として遮根シートで根域制限をして生育を調査するものでした。
長野県北部の中野市と、東部の上田市の2ヵ所で、土を掘り下げてラブシートを敷き、戻した土を土壌消毒の「NCR」と「クロピク」の区に分けて処理し、後から微生物を増殖させるために弊社の資材を混合して無施用区との比較をしました。
施用効果は確認できたものの、今、思い出しても、もう結構という大変な作業でした。
よほど窮さないと、作業の大変さで普及は無理です(笑)。
花の試験は、ひとつのハウス内に数種の品種を栽培するため、施用比較が検討しづらいのが消極的だった理由です。
生産規模にもよりますが、以前は冠婚葬祭の需要が多かったため、その用途の花色で数の統一があったようです。
ハウス内は場所による生育差が出るため、それを考慮した比較区を設置しますので、品種の単一が望ましいです。
近年は販売用途の変化で、多様化した花の色になり、少ロット多品種になっているようなのです。
また、育苗も多様な育苗の方法があり、先日は、定植を控えた「箱播き」の育苗を比較してきました。(上の写真)
4種の培土の調査で、定植後も生育を追ってみます。
そして、今日伺ったのは「固化培土」の育苗で、圃場に資材をお使いになる生産者様です。
消極的とはいえ、トルコギキョウからも目を外せません。
直根作物の生態を考えて、青枯病とクオラム・センシングを念頭に、持続的に検討を続けます。(消極的でも根強く…)
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