韓流時代小説 恋慕ー君と出逢えた奇跡を、僕は一番大切にしたいー世子賛が最後に選んだ生きる道とはー | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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一瞬一瞬、1日1日を大切に精一杯生きることを心がけています。
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☆☆次回予告☆☆

 

 

恋慕~月に咲く花~【秘苑の蝶】 後編

著者 : 東めぐみ

発売日 :

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「恋慕~月に咲く花~」後編。
愛する桂花と共に生きることを決意した世子賛が最終的に選んだ道とはー。
***********(本文から抜粋)
 王妃が麗しい面に落胆の色を滲ませる。
「あなたにとって、私たちが選んだ道は、ただ恥ずべきだけなの?」
 王が微笑んだ。
「まさか」
 彼は逞しい腕でさっと王妃を横抱きにし、膝に乗せた。
「十六年前、俺たちは朝廷の臣下たちの非難を浴びながらも、自分たちの想いを貫いた。その結果、そなたは今、俺の妻として側にいてくれる。三人の子たちにも恵まれた。俺はきっと何度、十六年前のあのときに戻ったとしても、同じ選択をするだろう。願わくば、そなたも俺と同じ気持ちでいてくれると嬉しいんだがな」
 王妃の面に悪戯めいた微笑が浮かぶ。
「むろん、私もあなたの気持ちとまったく同じよ、殿下」
 二人は共犯者のように顔を見合わせ笑む。
「何度でも言うわ。あなたの側にいられて私は今、とても幸せ」
「嬉しいことを言ってくれる」
 王は王妃の身体をそっと褥に横たえた。やわらかくのしかかってくる王の身体を受け容れながら、王妃は自分たちの選択は間違っていなかったのだとその夜、何度も確信したのだった。