一条天皇は中宮定子を熱愛するがーついに長徳の変勃発。定子悲劇の始まりー光る君へ | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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皆様、こんにちは。

 

 今日は予報通りの夏日になりましたね~🌞

 

 五月でもうこれだから、夏本番が思いやられます💦

 

 さて、私は週末のお楽しみ、大河ドラマ「光る君へ」を視聴しました。

 

 

 

さわさん、今日は出てこなかっですが、父の赴任先の肥前で結婚したと

 

まひろの元へ知らせがきました☆

 

脇役ですが、なかなか存在感のある人ですね。

 

 

 ホント、面白くなってきましたね~。

 

 それでは、印象に残ったシーンごとに振り返ってゆきたいと思います。

 

 ✨まひろの参内、中宮定子と帝に初お目見え

 

 何と言っても、今回の一番の見所は、ここじゃなかったでしょうか。

 

 まひろ(紫式部)は、屋敷を訪ねてきた、ききょう(清少納言)から

 

 70人もの宋人が日本に流れ着いたと聞きます。

 

 それで

 

 ー宋には科挙という制度があり、身分の低い者も科挙に合格すれば、官吏として

 

 出世ができるそうです。

 

 と理想を語る。

 

 清少納言は、熱く語るまひろに引き気味ながらも、

 

 ーまひろさんを中宮様に引き合わせたら面白いかも。

 

 と、まひろの願いを叶え、参内を実現してくれた。

 

 ついに初めて禁裏へと上がったまひろ。十二単の正装に威儀を正し

 

 中宮定子に初めてお目見えする。

 

 と、そこに帝がおいでになり、定子は愕いた様子である。

 

 ーおいでになられるとは思っていませんでした。

 

 そんな妻へ帝は

 

 ー逢いたくなったから。

 

 と、恋慕の情を隠そうともしない。

 

 帝が差し出した手を定子が取り、二人は別室へと消えてしまった。

 

 唖然としているまひろに、ききょうは

 

 ー中宮様は重い使命を担っておられますから。

 

 と、意味深なことを言う。

 

 最初は、ききょうの言葉の意味を理解できなかったまひろだが、

 

 直に頬を染めた。

 

 帝と定子が二人きりで何をしているかといえばー。

 

 中宮が担う重い役目、即ち子作りだからだ。

 

 しかし、今は真昼間である。

 

 まひろは、改めて中宮という立場の重さ、大変さを思いやると同時に

 

 人目もはばからぬほど仲睦まじいラブラブの帝と中宮の様子を微笑ましく思うのだった。

 

 しかし、宮中ー特に後宮とは怖い場所である。

 

 定子と対面する前、ききょうに案内されて廊下を歩いていたらー。

 

 画鋲がまいてあった。

 

 もちろん、踏んづけてしまったまひろは、痛い想いをすることになる。

 

 だが、ききょうは平然と言う。

 

 ーこのようなことはもう慣れております。私など、三日に一度は嫌がらせされますもの。

 

 ききょうは、わざと御簾越しに様子を窺う嫌がらせをした女たちに聞こえよがしに

 

 叫んだのだった。

 

 更に、まひろは帝に堂々と自分の意見を開陳してしまう。

 

 ききょうにも話した例の宋の科挙制度についてだ。

 

 定子は少し無礼なのではないかと感じたようだが、

 

 帝当人は鷹揚に頷きながら聞いていた。

 

 やがて、定子の兄伊周と隆家がやってきた。

 

 ー見慣れぬ女がおりますな。

 

 不躾に言われ、ここが去り際と、まひろはききょうと共に席を立つ。

 

 ーあのような女をお側にお近づけになられるよりは、女御となれるような女を

 

 お召しなさいませ。どうか中宮様に御子をお授けください。

 

 不敬に進言する二人に向かい、帝は気分を害した様子で

 

 ーそなたらは、それしか言わぬな。もう疲れた、下がれ。

 

 と言った。

 

 ☆一条天皇は、妻の兄であり、自らの血縁でもある彼らに対して

 

 複雑な感情を抱いているようですね。

 

 誰だって顔を見れば「御子、御子」と催促されたら、嫌な気分にもなるし

 

 興醒めにもなるでしょうに。

 

 それでも、帝があの兄弟を遠ざけようとしないのは、定子に対する愛情と優しさからでしょう。

 

 帝とまひろのあの会話は恐らくはフィクションではありましょうが、

 

 身分の高くない者の言葉にも耳を傾ける帝の懐の広さを感じました。

 

 ✨まひろの父為時がついに六位から従五位に昇進

 

 帝の御前でも臆することなく、堂々と自分の意見を述べたまひろ。

 

 そんなまひろの印象は相当強かったようで、

 

 帝は道長に対して、まひろのことを話したのだった。

 

 ー名前は確か、ちひろ、いや、まひろといったか。あの者が男であれば、

 

 官吏に取り立てるものを。

 

 と、帝はまひろの才気を惜しむ。

 

 その瞬間、道長は閃いた。

 

 まひろの父、藤原為時の屋敷に帝からの使者が訪ねてきたのは、それからまもなくだ。

 

 何と、為時を六位から従五位に叙するというものだった。

 

 更に、この昇進には、道長の推挙があったという。

 

 もう10年来、為時は任官することができないでいた。

 

 そろそろ諦めようかという矢先の吉事であった。

 

 ー道長様は、私のことをまだ憶えていてくれている。

 

 まひろの胸を温かな想いが満たした。

 

 ✨ついに長徳の変が起こる! あろうことか、隆家が花山法皇に矢を射かけた✨

 

  関白にもなれず、叔父道長に先を越された伊周は鬱々として過ごしていた。

 

  そんな彼のむすぼれた心を慰めてくれるのは、お気に入りの妻の一人だ。

 

  ある夜、妻の許を訪れた伊周は、屋敷の前に見慣れぬ牛車が止まっているのを見た。

 

  かなりの貴人らしく、立派なしつらえの牛車である。

 

  伊周は茫然とした。

 

  ー私が落ち目だから、女まで私を見限ったのか。

 

  悄然として戻ってきた兄を見て、弟の隆家がけしかける。

 

  ー何者か知れないが、懲らしめてやりましょう。

 

  伊周は流石に渋ったものの、愚かな隆家は止まらない。

 

  二人は馬で再び女の屋敷を訪れた。

 

  門前には、まだ例の立派な牛車が止まっている。

 

  その時、屋敷の門が開き、誰かが出てきた。

 

  ーあの男が自分の恩を寝取った間男に違いない。

 

  伊周は拳を握りしめる。

 

  隆家は矢筒から矢を取り出し、弓をつがえた。

 

  ーおい、止めろ。

 

  伊周は慌てて止めるも、時既に遅し。

 

  隆家の手を離れた矢は、ちょうど門から出てきた間男すれすれに飛んでいった。

 

  しかしー。

 

  暗闇に浮かび上がった間男に、従者が呼びかけているのを聞いて愕然とする。

 

  ー院、大丈夫ですか?

 

  そう、「間男」の正体は花山院だったー。

 

  あろうことか、二人の愚か者は院に対して矢を射かけたのだ。

 

  これは言い訳の出来ない大変な不敬だった。

 

  ☆花山院がひそかに通っていたのは、かつて寵愛した女御祇子の妹だそうです。

 

  姉妹ですから、何となく雰囲気や顔立ちが似ていたのかもしれませんね。

 

  やはり、祇子が亡くなってからも、花山院はかつての寵姫のことが

 

  忘れられなかったのでしょう。

 

  祇子の面影を求めて、妹の元に通っていたのかもしれません。

 

  そして、伊周は勘違いをしていました。

 

  彼の妻と花山院の恋人は姉妹だったのです。つまり別人です。

 

  花山院は伊周の妻の姉妹に会うために訪れていたのに、

 

  伊周は院が自分の妻を寝取ったと早合点したのでした。

 

  短絡的な二人らしい行動といえます。

 

  この事件が結果として、二人の政治的生命を奪うことになりました。

 

  中関白家の没落にとどめをさしたのです。

 

  流石に一条天皇も、院に対して不敬事件を起こした兄たちを

 

  庇うのは難しかったのかもしれません。

 

  ドラマの道長は、甥たちのこの短慮を歓ぶどころか、むしろ心痛めるでしょう。

 

  ですが、実際の道長は、甥たちが「やらかしてくれた」ことに

 

  狂喜したと思いますね。

 

  自らが手を下さずとも、愚かな甥たちは自分で墓穴を掘って消えてくれるのですから。

 

  私の感想としては、

 

  「光る君へ」は、とても面白いと思います。

 

  ただ、道長という人物を極度に「美化」しすぎているきらいはあると思います。

 

  清廉潔白で情に厚く正義感が強い、これがドラマでの道長のイメージです。

 

  しかし、「望月のかけたることもなしと思えば」の歌を見る限り

 

  道長という人物がドラマのような人物であったとは思えません。

 

  腹黒い策士であり、自らの野心を遂げるためには手段を選ばない人物で

 

  あったとのでは思うのですがー。

 

  まあ、つまらないことは考えず、ドラマはドラマとして楽しみましょう。

 

  それにしても、「長徳の変」の勃発シーンは

 

  これはまさに「歴史絵巻」を見ているようで、ドキドキしました。