【女は子を産む道具ではありません】中宮定子の悲痛な叫び&道長とまひろ、決別の瞬間ー光る君へ | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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皆様、こんにちは。

 

  今日は大河ドラマ「光る君へ」を視聴しました。

 

  

 

 

 

 

  簡単ではありますが、少しだけ感想などをお話しさせて頂きたいと思います。

 

  まずは、、、

 

  ✨ 中宮定子の苦悩ー夫・一条天皇と兄藤原伊周とのはざまで

 

  これは、ちょっと見ていて気の毒でしたね~。

 

  父道隆の死後、どうも跡を継いだ伊周はパッとしない。

 

  自分が関白になれるかと期待していたのに、一条天皇は道隆の次弟道兼に

 

  関白職を与えてしまう。

 

  しかし、道兼はこれからという矢先、疫病に倒れて無念の死を遂げてしまった。

 

  またしても跡目争いが熾烈になる。

 

  今度こそはと野心を燃やす伊周。

 

  対する道長は、野心ほどは欠片もなく、姉東三条院詮子がわざわざ

 

  説得しても、自分は関白になる気はないと辞退する。

 

  詮子は夜にも拘わらず、就寝中の帝に直談判。

 

  ー野心のない優しい道長であれば、政を欲しいままにするのではなく、

 

  主上に寄り添う関白になります。どうか関白は伊周ではなく道長に。

 

  しかし、息子である一条天皇は

 

  ー朕は既に関白は伊周に決めました。定子への寵愛と政治を公私混同しているの

 

  ではありません。

 

  と言い切る。

 

  何ふり構わず帝に懇願した詮子は、失意の涙を流すのであった。

 

  しかし、現実には。。。

 

  ✨道長が内覧の地位を与えられ、これから出世の階段を駆け上る

 

  一条天皇は義兄伊周ではなく、叔父道長に内覧の地位を与えた。

 

  ただし、関白職に道長をつけたわけではない。

 

  定子と同様、一条天皇もまた母と妻の間で苦悩していたのだ。

 

  妻のことを思えば、伊周に内覧・関白職を与えるのが一番だとは判っている。

 

  しかし、泣いて取り縋る母のことを思えば、母の想いも無下にはできない。

 

  苦渋の末、帝は道長を関白職にはつけず、内覧の役目だけを与えたのだ。

 

  内覧というのは、重い役目だ。

 

  万機を決裁するという点では、ほぼ関白に準ずる地位といっても良い。

 

  道長の稀なる栄華はここを起点として始まるのだった。

 

 ✨まひろ(紫式部)と道長、ついに決別の瞬間か✨ 

 

  ついに政権の頂きに立つことになった道長。

 

  ききょう(清少納言)からそれを知ったまひろは、ひそかに想い出の廃屋に赴く。

 

  そこは、かつて若かりし頃、道長と束の間の情熱的な逢瀬を交わした場所だった。

 

  折しも、道長もまひろのことを思い出し、同じようにそこを訪れている。

 

  再び、交わるはずのない二人の時間が想い出の場所で交わるかに見えた。

 

  しかし、まひろは、再開した道長の側を素通りしてゆく。

 

  ー私にはもう、あなたにかけるべき言葉がない。

 

  と心で呟いて。

 

  月の美しい夜だった。

 

  思えば、二人がこの廃屋で会う夜って、大抵、夜空の月が美しいのでは?

 

  道長がまひろを想いながら月を見上げているとき、

 

  まひろもまた夜空の月を見上げ、道長を想っているーというシーンが割とある。

 

  現代のようにメールなんてない時代だから、互いに心で想い合いながら

 

  言葉にならない言葉で想いを伝え合ったのかもしれない。

 

  ✨「七日関白」と呼ばれた道兼の悲劇✨ 

 

  この人も気の毒な生涯だった。

 

  父兼家存命中は、「汚れ仕事はお前の役目だ」なんて勝手なことを言われ

 

  利用され続け、そんな憂さもあってか、乱行が多く荒っぽかった。

 

  まひろの母を惨殺したのも彼だ。

 

  しかし、後半は心を入れ替え、弟道長の理解と支えによって

 

  理想的な政治家になろうと更正?

 

  やっと関白に座についた矢先、病に倒れ帰らぬ人となってしまった。

 

  道兼の訃報を知った夜、まひろは父為時と並び、夜空を見上げつつ

 

  琵琶を静かに奏でる。

 

  恐らく、それは道兼への弔いの琵琶。

 

  この時、まひろは、道兼の所業を許すとまではゆかなくても、

 

  静かに受け止めて流したのかもしれない。。。

 

 ✨中宮定子の哀しみー兄上、女は子を産むだけの道具ではありません!

 

  道長が自分を差し置いて内覧の宣旨を受けたと聞き、激怒した伊周が

 

  定子の元へ駆けつける。

 

  ーお前は一体、何のために入内したんだ? もう早々と寵愛を失ったのか?

 

  こうなったら、お前にできるのは御子を産むことだけだ。さっさと御子を産め。

 

  妹とはいえ、仮にも皇后に準ずる立場にある高貴な后に向かって、言いたい放題。

 

  こんな常識外れのところが、人望を得られない大きな理由だと本人は気付かない。

 

  定子もまた兄に

 

  ー兄上におかれましては、皆の人望を得られるようにご精進頂きたいと思います。

 

  と返す。

 

  しかし、定子の心の中はいかばかりであったろう。

 

  ドラマで実際に彼女が言ったわけではないが、

 

  ー兄上、私は子を産む道具ではありません。

 

  と、悲痛な抗議をしている声が聞こえたような気がした。

 

  藤原氏の摂関政治は、まさに定子のような「女性の犠牲」の上に成り立っている

 

  ともいえる。

 

  次々に娘たちを後宮に送り込み、時の帝の御子を産ませる。

 

  そうやって生まれた御子を帝位につけ、外戚として摂政関白の地位につき

 

  政権を掌握し続けることにより、栄華を維持したわけなのだから。

 

  いつだったか、定子が母に

 

  ー帝を大切にして、仲睦まじうするだけでは駄目なのですか?

 

  と聞いたら、即座に

 

  ー駄目です。

 

  と言われていた。

 

  普通の夫婦であれば、夫を大切にし夫婦仲睦まじければ、それで良い。

 

  でも、藤原氏から送り込まれた姫君はそれは当然のことであり、

 

  そこから先、仲良くして懐妊し、男御子を産むことこそが「使命」であった。

 

  定子は、この後に続く藤原氏の同じような運命を辿った姫たちの

 

  まさに先駆けであったといえるだろう。

 

  それにしても、定子役の高畑充希さん、ハマリ役。

 

  一条天皇が幼少期は「良いお姉さん」という感じで

 

  青年期になってからは、一途に帝を慕う健気な女になってる。。。