【後宮】という鳥籠に囚われた女たちの光と闇、宦官の悲哀を描く傑作ー「後宮の検視女官」感想 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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処分しづらい本

 

 

 

 

 

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後宮の検屍女官6 (角川文庫)

著者 : 小野はるか

KADOKAWA

発売日 : 2024-01-23

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後宮という狭き鳥籠に囚われた女たちの光と闇を描くと共に、宦官という特殊な「性」を持つ男の悲哀をもつぶさに描かれている傑作。

今回も面白かった。
主役カップルの延明と桃花の絶妙のコンビネーションは、見ていて気持ちが良い。カップルともいえない不器用な二人だが、女官と宦官の関係にありがちなものではないところがまた良いと思う。延明の方は桃花が好きなのだが、果たして、彼女がその想いに気付くのは、いつなのか。
次々と出てくる「謎」も興味深く、とにかく読み応えがり、嫌みのない作品で好感が持てる。