「陳情令ー魔道祖師」誤解されやすい無羨の良き理解者ー厭離&ある意味で哀しい殺人鬼シュエヤンの最後 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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最近頭から離れない曲

 

 

 

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皆様、こんにちは。

 

 今日も暑いですね。

 

 この暑さがこれから九月末まで続くのかと思うとー。

 

 正直、げんなりです(@@;)

 

 とはいえ、今日も暑さに負けずにいきたいと思います。

 

 今、読んでいるのは「魔道祖師」の第二巻、もうほぼ終わりまで来ています。

 

 うーん、昨日も少しお話ししたように、ドラマと小説と入り乱れての感想

 

 ではあるんですが、、、

 

 丁度、小説で読んでいるところがドラマで今、観ている辺りと一致しているんですね。

 

 岐山温氏が雲夢を壊滅的に攻め、江澄の両親である宗主が殺されたところ。

 

 だけど、何度見ても読んでも、無羨は悪くない! と思います。

 

 まあ現代人と私たちの考え方は基本的に違うので、いちがいには言えませんが、、、

 

 それでも、屠戮玄武の乱の時、無羨は金子軒や忘機を見捨てて自分だけ

 

 江澄たちと一緒に逃げるということはできなかったはずです。

 

 何故なら、無羨は本当に心優しい子だから。

 

 上辺はちゃらちゃらして冗談だか本気だか判らないことばかり言ってますけど、

 

 本当に賢く、心のきれいな子なんだと判ります。

 

 何で雲夢が壊滅させられたのが全部、無羨のせいになるのか。

 

 また百歩譲って、彼がそのきっかけを作ったのだとしても、あそこまで

 

 責めるのは残酷だと思います。

 

 最初の感想記事で、無羨より忘機の方が過酷な人生かもと書きましたが、

 

 やはり、ここまで読んでくると、より過酷な人生なのは無羨かもしれないとー。

 

 忘機は姑蘇藍氏の若君として大切に育てられましたけど、無羨は幼くして両親を

 

 失い、一時は路頭に迷ってほどですものね。

 

 また小説では、雲夢が攻撃される前の偽玄武騒動の時、洞窟内に二人きりで取り残された

 

 無羨と忘機のシーンもありましたが、

 

 ちょっと微妙に違っていました(*^_^*)

 

 大まかな流れは同じですが、やはり細部が違うな~と(特にBL要素的な描写はカットされてた)

 

 感じました。

 

 さて、ここから今日の本題に入ります。

 

 昨日、江澄のお姉さん江厭離のことに少し触れました。

 

 本当に心優しく清らかな、可愛らしい女性であり、誤解されやすい無羨の良き理解者です。

 

 昨日、小説内では彼女の出番はないと書きましたが、

 

 もしかしたら、これからあるのかもしれないので、前言はとりあえず忘れて下さいー笑。

 

 「陳情令」ではそれぞれのキャラの持ち歌があり、何と厭離も歌っています。

 

 今、見ているところで流れているのがそうだと思います。

 

 ユーチューブで見つけたので、貼っておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 あと一人、注目したいキャラがいます。シュエヤンという美少年。

 

 一見、人なつこい素直な子ですが、実は冷酷な殺人鬼です。

 

 このシュエヤンは小説では「義城」のところで既に登場し、ドラマではこれからです。

 

 私は小説の方で読んで経緯を知っています。

 

 このシーンを詳しく語ると長くなるので、大まかに書きますが、、、

 

 シュエヤンという人は、少しだけ無羨に似ていると思いました。

 

 もちろん、無羨は基本的には優しい人です、でも「夷陵老祖」になってからの彼は

 

 どこかシュエヤンと似ているようにも思えるのです。

 

 そして、「義城」でシュエヤンは宿敵である暁星塵が失明しているのを利用して

 

 「純真で見知らぬ少年」のふりをし星塵に近づき、何年も一緒に暮らしていました。

 

 ただ、私、読んでいる中に、シュエヤンは本当に星塵を殺すつもりだったのか?

 

 疑問を持ちました。

 

 最初は怪我をして動けず、やむをえず星塵を欺して介抱をさせるつもりだったでしょう。

 

 しかし、長く彼の側に居続けて、シュエヤンの心境はゆっくりと

 

 彼自身も気づかないくらい、わずかずつ変化していったようにも思えるのです。

 

 最後に星塵は、自分が「夜狩」で退治していたの魔物ではなく、

 

 生きた人であったという衝撃的な事実をシュエヤンによって知らされます。


 また、星塵はかつての修士仲間であったソンランをも誤って彼だと知らずに殺したしまった。


 恩を仇で返された上、侮辱され、残酷な現実を次々と突きつけられた。

 

 シュエヤンは眼の見えない星塵を何重にも欺していたのです。

 

 絶望する星塵は、最後、シュエヤンに殺されたわけではありません。

 

 何故かシュエヤンは星塵を殺さず、絶望した星塵が自分自身で生命を絶ったのでした。

 

 これはシュエヤンには大いなる誤算であったのではないでしょうか。

 

 これはあくまでも、私の推測にすぎませんけれども、

 

 シュエヤンはもう最後には星塵を殺す気はあまりなかったのでは?

 

 結局、シュエヤン自身も生命を落とすことになり、討伐されるのですが、

 

 息絶えたシュエヤンの手には星塵が毎日一個ずつ、彼に与えていた飴を握りしめたままでした。

 

 更に、シュエヤンが死んだ星塵が蘇るものだと信じ込んで、息絶えた彼の亡骸を

 

 丁重に清めて蘇りを心待ちにしていたこと、

 

 などなどから、シュエヤンは星塵に生命を救われ手厚い看護を受け

 

 長らく行動を共にしている中に、心が変わっていったように思えてなりません。

 

 無羨と同じように、シュエヤンもまた孤児として町を徘徊したりと

 

 哀しい過去があります。

 

 無羨は運良く江家に引き取られましたけど、シュエヤンにそんな幸運はなかった。

 

 何度も足蹴にされ、虐げられてゆく中で、彼の心は次第に歪められていき、

 

 もう二度と真っすぐにはならないほど、ねじ曲がってしまった。

 

 それが残酷極まる殺人鬼と化した理由にはなりませんが、

 

 気の毒だといえる要素ではあります。

 

 そして、シュエヤンはそんな生い立ちを星塵に話し、星塵はそれから毎日、

 

 一個ずつ、彼に飴をくれるようになった。

 

 シュエヤンが事切れてもなお握りしめていたのは、その最後の飴でした。

 

 無羨の忘機の物語も良いですが、私は今まで読んだ中では、この「義城」の下りも

 

 とても心に残っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 シュエヤンが星塵になかなか自分の正体を明かせなかったのは、

 

 目の見えない彼を欺して愉快だっただけではなく、

 

 正体を明かしてしまえば、星塵が彼を嫌っていることは判り切っているので

 

 もう側にはいられないからだったのではないでしょうか。

 

 もしかしたら、シュエヤンは義城での「偽りの穏やかな日々」の終わりを少しでも先延ばしに

 

 したかったのかもしれない、、、

 

 シュエヤンの他にも、星塵と一緒にいた少女がいました。

 

 彼女はシュエヤンに殺害された後も亡屍となり

 

 義城ー死者の町に迷い込んだ人を守るために脅して追い返すーということを

 

 何年にも渡っていました。

 

 この少女の生き様もまた涙を誘うものがあります。

 

 彼女もまた星塵を慕っていましたから、人を殺すことを躊躇いもしないシュエヤン

 

 でさえ変心させてしまうほど、星塵という人は魅力的だったのでしょう。

 

 義城の物語は、今も深く心に刻まれています。

 

 ドラマを観ていると、最初の主題歌のときに次々と名場面が流れますが、

 

 シュエヤンもチラリと出ますね。

 

 この役者さん、小悪魔的なシュエヤンのイメージが怖いほど出ていて、

 

 ナイス・キャスティングだと思います。

 

 何とシュエヤンのキャラソンもあるようなので、貼っておきます。

 

 今日はツタヤに行って「陳情令」11・12巻を借りてきましたし、

 

 「魔道祖師」三巻も注文しました。

 

 でも、小説の方は三巻でいよいよ終わりです。

 

 私は四巻から読み始めたので、、、

 

 こうなると、やはり順番通りに読めば良かったかな?

 

 と今更な後悔をします。