【私はここにいる!】専業主婦が社会復帰を考えるときー韓国映画「82年生まれ、キム・ジヨン」感想 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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小説がメイン(のつもり)ですが、そのほかにもお好みの記事があれば嬉しいです。どうぞごゆっくりご覧下さいませ。

皆様、こんにちは。

 

 今日も暑いですね~。

 

 この時期になると届くのがお中元です。

 

 お中元って、代表的なところでは冷やして飲めるジュースとか、アイスコーヒー、高級ハム、

 

 ご当地名産の果実などではないでしょうか。

 

 後、インスタントコーヒーなども考えられるかもしれませんが、これはオールシーズン、季節を

 

 問わずに送れるような気がします。

 

 さて、ここから話が変わります。

 

 昨夜は韓流ドラマ「82年生まれ、キム・ジヨン」を観ました。

 

 映画ですね。色々と考えさせられる内容で、ヒロインのジヨンにとても共感できます。

 

 主役の夫婦役コン・ユさんとチョン・ユミさんがとても演技が上手いので、

 

 私としては見知らぬ他人の日常を覗いているような気持ちになってしまいましたー笑

 

82年生まれ、キム・ジヨン [DVD]

著者 :

Happinet

発売日 :

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今、まだ視聴中なのですが、、、

色々と考えさせられる内容です。まずは、私は原作小説はまだ読んでいませんので、映画がどれだけ原作に忠実なのか、はたまた映画独自のオリジナリティを追求しているのかは判りません。その上での感想です。

主人公のキム・ジョンはどこにでもいる平凡なアラサー女性。優しくてイケメンの夫とまだ赤ちゃんの域を出ないー一歳から二歳でしょうかー幼い娘がいます。
結婚前まではキャリアウーマンであったらしく、専業主婦になった今も、働くということについては強い関心と憧れがあります。
ジヨンは、どうも単純な育児鬱というわけでもなさそう。映画では「憑依」と表現されていましたが、突如として別人格になってしまう精神疾患を患ってしまっています。
夫を演じるコン・ユさんは、妻の病気についてとても悩んでいます。

今、丁度半分まで観てきているところですが、この映画からとても強く感じたのは、「社会とのつながり(接点)を懸命に見つけようとする女性の姿」でした。
よく日本でも言われることだけれど、「○○さんの奥さんではなく、キム・ジヨンという一人の女性として認められたい」というジヨンの強い意思というか願望が伝わってくるのです。
そこから感じ取れるのは、「私(キム・ジヨン)は、ここにいる!」という迸るような叫びに他なりません。

社会復帰、再就職を考えながらも、その一方では夫が予約してくれた心療内科クリニックの治療費が高すぎるから、予約を断ってしまうー夫の稼ぎだけでは、そんな高額医療は易々と受けられないと考えてしまう環境です。
ジヨンが再就職を望むのは、私が考える限りでは家計のためというよりは、自らの自己実現のための方が大きいような気がします。
ジヨンの中には一人の人間として認められたいという想いがありながらも、今はそんなときではない(幼い子どももいるし)と自分の欲求と行動を自身で強く制御しているのではないかと思われます。
抑圧、でしょうか。その押さえつけにより、精神的失調を来してきたのかもしれません。
ただ、私は精神領域については無知なので、これはあくまでも私なりの想像です。

ジヨンがかつて勤務していた広告会社の先輩がジヨンと話しているシーンがあります。先輩は
ージヨンは王妃様、私は奴隷。
と、自嘲気味に言っていました。
専業主婦を恵まれた立場=王妃に例え、会社に隷属している自分を奴隷に例えているのですね。
ジヨンの立場は、表面的には理想的なものかもしれません。優しい旦那、可愛い娘がいて、特に生活のために働く必要もなく、家事と子育てだけしていれば良い。
しかし、ジヨン自身は強い鬱屈を抱えています。その辺りのギャップも余計にジヨンを追い詰めているのかもしれないですね。

まだ半分しか観ていないので、何とも言えませんが、果たして、ジヨンが最終的にどのような選択をするのか関心があります。
今の立場を心から受け入れて、理想と現実の間で折り合いをつけるのか。
それとも、奮起して社会復帰へと進むのか。
ジヨンのような女性は、日韓問わず、本当にたくさんいるでしょう。とてもよくある問題だけに、余計に感情移入してしまいます。

夫役のコン・ユさんは、妻を見守りつつ、夫として現状を変えられない葛藤をリアルな演技で表現しています。