【よく似た二人の王】それぞれの運命の行き着く先は?&朝鮮王朝時代の「身分社会」の厳しい現実と悲哀 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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皆様、こんにちは。

 

 今日の当地は梅雨のまっただ中らしく、雨が降ったり止んだりです。

 

 午後から郵便局など、その他諸々、用足しに回ってきたところです。

 

 今は雨は何とか止んでいるようですが、、、

 

 どうもまだ五月なので、私自身は梅雨という感じがしないんですよね~。

 

 今日はずっと雨か曇りなので、外は肌寒いくらいです。

 

 さて、ここから話が変わるのですが、、、

 

 先週の土曜日にツタヤで借りた韓流時代劇「王になった男」が自宅のプレーヤーで

 

 再生できなくて、翌日に代えて貰いにいきました。

 

 以前も似たようなことがあり、そのときはパソコンの方では再生できたので

 

 今回も同じパターンかなと心配していました。

 

 とりあえず同じ巻で別のものを磨いて貰い、チェッカーもかけて貰ったものを

 

 再度借りるということになりました。

 

 一応、以前の体験で懲りているため、プレーヤーで問題なく再生できたメーカー?

 

 であることを確認の上、借りたんですね。

 

 なので、もしかしたらという想いはあったんだけど、今度は無事にかかりました。

 

 良かった~。

 

 ヨ・ジング君の迫真の演技がなかなか光る、興味深いお話なので、

 

 是非、最後まで視聴したいと考えていたので。

 

 で、今は三巻と四巻前半まで観てきています。

 

 ざっくりと感想をお話ししますと、、、

 

 まず、このドラマの一つのテーマは「身分差」、「階級社会の現実」というものを描いていると

 

 思います。

 

 たまたま国王にそっくりなため、影武者に仕立て上げられた若い青年は

 

 道化芝居の一座の芸人なんですね。

 

 そして彼は今、半ば脅迫されて国王の身代わりを務めているというわけです。

 

 ところが、彼が不在の間に大切な妹が両班の若さまに辱められてしまいました。

 

 いわゆる暴行を受けてしまったのです。

 

 青年は怒り、復讐を誓います。

 

 そのため一度は脱走した王宮に戻り、王の身代わりを続けることを自ら選択します。

 

 王宮に戻ろうとする青年に、同じ一座の男が言います。

 

 ー所詮、俺たちと両班が争っても、負けるだけだ。それでも、王宮に戻るのか?

 

 言葉は違いますが、こんな意味だったと思います。

 

 私はこの一言に、まさに当時の「階級社会」に生きる民の本音を聞いたような気がしました。

 

 もし仮に、青年の妹が道化芝居の一座の娘ではなく、この上なく高貴な姫君であったなら、

 

 両班の若さまも娘に無体を働いたりはしなかったでしょう。

 

 姫君の後ろ盾たる父親の威光があるので、手が出せないのですね。

 

 でも、不幸なことに、芸人の女の子には後ろ盾となるような人は誰もいませんでした。

 

 以前、前作「寵愛」を執筆していたときのことです。

 

 当時の時代背景を少し調べていたら、何とも残酷な逸話を知りました。

 

 朝鮮王朝時代、奴婢はおよそ人扱いはされなかったというのは知っていました。

 

 ですが、ここまで残酷な現実があったとは知らなかったのです。

 

 では、どのようなことがあったのとかといえば、当時、都を流れる川に

 

 若い娘の死体がしばしば浮かんだそうです。

 

 そして、その死体は克明に表現しにくい話ですが、体に損傷を受けていたそうです。

 

 何故、そんな残酷なことになったのか?

 

 理由は、両班家に仕える若い女中に主人が目を付け、夜の相手をさせたとします。

 

 その後、奥方が嫉妬のあまり、旦那さんの夜の相手を務めた女中を

 

 下男たちに滅多打ちにさせ、下半身に石や棒きれを突っ込んで

 

 女の子が苦しむのを奥方は歓んで見ていたといいます。

 

 息絶えた娘はそのまま川に投げ込まれ、死体が浮かぶーそんなことは

 

 当時、都では珍しくはない光景であり、紛れもない実話であると書かれていました。

 

 ー男をくわえ込むのが好きなお前には、お似合いではないか。

 

 奥方の高笑いまで聞こえてくるようでした。

 

 あまりに陰惨で残酷な話なので、物語内には直接的には取り入れませんでした。

 

 ですが、それが事実で、しかも珍しくはないことだったという方が私にはショックでした。

 

 なので、「王になった男」で、主人公の青年の妹が両班の若さまに辱めを受けたーという

 

 シーンを見た時、この「事実」を思い出しました。

 

 本来、人と人の間に隷属関係など、あってはならないことだと私は考えています。

 

 ましてや、その人の人権を踏みにじるような行為は許せません。

 

 けれども、大昔には、そのようなことが平然とというよりむしろ当たり前であったということ、

 

 このドラマはその辺りをよく表現しているのではないでしょうか。

 

 

 

 身代わりを務める青年と王妃様の淡い恋も気になるところではありますが、

 

 私自身は、「身分差」、「階級社会」の描き方の方が気になります。

 

 さて、妹を辱めた憎き若さまは、左議政シン・チスの息子です。

 

 左議政は悪行の限りを尽くしている男。

 

 青年がどのように妹の仇を取るのかも見所ですね。

 

 そして、結局も生き写しの「二人の王」はどうなるのか?

 

 実は現段階で、私、このドラマの結末はまったく予想がつかないんですよ。

 

 想像では、「二人の王」は人知れずまた入れ替わり、青年はまた道化芝居の一員として、

 

 王は王宮でーとそれぞれが本来の場所に戻って何事もなかったように生きてゆく。

 

 そういう終わり方ではないかと考えています。

 

 しかし、あくまでも想像です。

 

 大体、結末は想像がつくものなんだけど、このドラマはちょっと判りませんね。

 

 その分、楽しみです。