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妻に恋した放蕩伯爵 (ラズベリーブックス) 著者 : キャリー・ハットン 竹書房 発売日 : 2020-12-10 |
面白かったです。
ストーリーは放蕩者(実は意外に誠実さと優しさあり)のイケメン伯爵が親の決めた見ず知らずの娘との結婚を厭い、結婚式で相手の女性を徹底的に傷つけるところから始まります。
結婚式に酔いつぶれた状態で登場し、花嫁の顔さえ、まもとに記憶できないのです。
その後、とある舞踏会で「妻」を妻だとは知らず恋に落ちる伯爵。
積極的に迫る名ばかりの夫に、怒り心頭のヒロイン。
話としては、よくある「愛なき結婚」、「便宜結婚」で、愛のない結婚から始まった二人が本当の愛に目覚め、最後は幸せになるというパターン。
話形としては本当に珍しくないお話です。
特に起伏に富んでいるわけでもないのですが、良いなと思ったのは、二人の心情の推移や状況を一つ一つ、とても丁寧に描いていることです。
なので、読んでいても飽きずに最後まで楽しめました。
欲を言えば、話にもう少し盛り上がるエピソードが織り込まれていればなお良かったと思います。