惹かれ合う義理の兄と妹。激情に駆られた兄が結婚当日、花嫁をさらいー 小説花嫁は王にさらわれて感想 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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面白かったんですが、、、

国王と義妹の道ならぬ恋がテーマの物語で、二人は互いの父と母の再婚により、兄妹になりました。
初めは義兄である皇太子は義妹を女性としては見てはおらず、二人は反発ばかり。
妹の方は義兄をずっと異性として意識していました。
いつしか義兄もまた義理の妹を強烈に女性として認識するようになり、、、
やがて、国王が亡くなり、即位して新国王となった彼はますます義妹への恋情を募らせ、ついに二人は一線を越えることになりました。

それでもなお、父の遺言に従い、国王となった義兄は義妹を彼女にふさわしい男と結婚させようとします。
たった一度の秘密の逢瀬で義妹は妊娠。彼女は兄の将来を思い、妊娠を隠して別の男と結婚を決意。
しかし、挙式直前、控え室にいる花嫁を国王がさらいー。

おきまりの展開と設定で、特に目新しさはありません。
後半で、ずっと義兄を好きだったはずのヒロイン、ソフィアが「今まで義兄ルカを愛してはおらず、突如として愛に目覚めた」というか「愛するようになった」と気づくシーンがあるのですが、何故に今更なのかと心情の移り変わりも疑問を感じるところがありました。
設定としては、女性側が過去に暴行を受けて人を信じられなくなり、愛すること愛されることを拒むというのはよく見かけます。
この物語では逆で、男性側が過去に性的暴行を受けたという設定。それゆえに深く悩み傷つき、ヒロインへの自分自身の愛を認められないでいます。
この設定そのものは斬新というか、今まで見たことはあまりないけれど、どうも今ひとつ受け入れられない設定でした。これは単なる好みの問題かもしれません。
あとはソフィアの婚約者ー結婚するはずだったエリックが前半にわずかしか登場せず、後は殆どまったく気配すらしなかったのも何か不自然な気もしたんですが。
こんな感想しか書けなくて、ごめんなさい、、、

ただ、訳者さんの力量かもしれないですが、文中に思わずハッとするような素敵な表現がたくさんありました。
そこは素晴らしいと思いました。