【つわものどもが夢の跡】ー昔のテニス大会会場が今は荒れ放題の廃墟に~今日はサイクリングの日 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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自転車、最近乗った?

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皆様、おはようございます。
 
 昨日は運動会で、末っ子は小学校がお休み。
 
 なので、つい今し方まで寝ていました。かなり疲れたみたいですね―
 
 
 高校生のお兄ちゃんは今日から定期試験に入ります。
 
 一週間の長丁場なので、大変そうですが、頑張っているようです。
 
 なので、今日は息子も昼過ぎに帰るんじゃないかしら。
 
 というわけで、今日は「サイクリングの日」なんですね。
 
 で、思い出した話は二つほど、あります。一つは子ども時代に自分が
 
自転車に乗る練習をしたこと。
 
 もう一つは、中学時代の部活の話です。どちらにしようか迷ったので
 
すが、今日は部活の話をしようと思うので、良かったら聞いてください
 
ね。
 
 私は以前もお話ししたように、中学時代はテニス部に所属していまし
 
た。自他ともに認める「弱小」テニス部でしたが、当時、「エースを狙え」
 
 
などの人気コミックの影響もあり、テニス部は大人気で部員の数だけ
 
はたくさんいました。
 
 
 大人数なものの、練習できるテニスコートは一面しかありません。男
 
女それぞれ分かれていて、どちらも練習に使えるコートは一面ずつで
 
した。
 
 当然、コートに入れるのは上手かつ将来有望な選手が優先となり、
 
下手な部員はなかなかコートにすら入らせて貰えないという悲惨な状
 
 
態でした。
 
 
 だから、余計に上手くならない―笑
 
 今はどうか知りませんが、私たちの頃は運動部って厳しかったです
 
ね。
 
 練習もそうだし、上下関係―先輩と後輩の区別も厳しかった。
 
 
 夏休みも朝八時から正午くらいまで、ばっちり練習がありました。
 
 終わっても下級生は交代で後片付けがあります。コートの地ならしと
 
かネットを畳んで倉庫にしまうとか。
 
 今も七月、八月って猛暑だけど、当時も真夏ですから暑かった。そう
 
いう中で毎日のように練習していました。
 
 今から考えれば良い体験をしたと思いますが、当時は辛いこともあり
 
ました。
 
 そんな初めての夏休みの最中、少し離れた隣の校区で試合が行わ
 
 
れました。
 
 隣の中学校区ですね。
 
 私たちの部も参加することになり、一年生も出場することになりまし
 
た。
 
 ダブルスの試合です。朝早くテニスコートに集合し、自転車で出発。
 
 大体30分くらいかかったと思います。かなり遠いですね。
 
 自転車を漕げども漕げども、なかなか目的地に着かないような気が
 
しました。
 
 近隣の中学校がすべて出る大きな大会でした。コートが三つ四つあ
 
る大きなテニスコートで試合が行われました。自分たちの出番以外は
 
 
同じ部の人を応援しました。小さな売店もあり、ジュースを買っていた
 
人も他校にはいましたが、私たちの部活では金銭を使うのは禁止され
 
 
ていたと思います。
 
 もちろん水筒持参ではあったけど、よく冷えたジュースがとても美味
 
しそうに見えた―笑
 
 今でも、あの遠方のテニスコートのことはよく憶えています。
 
 ひたすら田舎の川沿いの道を部員が一列になって自転車で走りまし
 
た。道は川と木があるだけで、もちろん家家もあるのですが、田舎であ
 
 
ることに変わりませんでした。
 
 そういう道を30分くらいかけて走るわけです。
 
 
 それから気の遠くなるような年月が流れ、そのテニスコートの側を車
 
 
で通りかかったら、既にコートは閉鎖されていました。
 
 売店の入っていた倉庫のような小さな建物がぽつんと忘れ去られた
 
ように建っていました。それがウチの娘がまだ小さかった頃の話です。
 
 それでもまだコートがあった痕跡のようなものはあったのに、更にそ
 
れから年月が経過した今では、コートを囲んでいたコンクリート塀のよ
 
うなものもなく、売店の倉庫さえありません。本当に、ただ荒れ地がひ
 
ろがっているだけになりました。
 
 かといって整備して更地にしたというのではなく、流れる年月に自然
 
に崩れ落ちて無に帰してしまったという荒れようです。
 
 それを見た時、何か寂しいような切ないような気持ちになりました。
 
 まさに、「つわものどもが夢の跡」。
 
 今でも、その場所を通りかかる度に、眼を閉じれば、中学生たちの熱
 
気と声援が甦ってくるようです。