かなりの長編で、とても読み応えのある作品でした。
ヒロインのアレクサンドラは両親を相次いで亡くし、若くして世間を一人で生きていかなければならなくなりました。
自らも良家の子女でありつつも、令嬢の家庭教師としての職を探して転々としている最中、悪名高きプレイボーイの伯爵ルシアンと出逢います。
「放蕩者」で鳴らしている割には、ルシアンは善良な心の持ち主で、常識的な男性でした。
ルシアンもまた、悪名高き父親ゆえに、わざと自らの評判を落とすようなふるまいを続けていたのでした。
共に過去に傷を持つ二人が出逢い、惹かれ合うのは自然なことのように思えますが、過去を持つだけになかなか素直になれず、「幸せ」や「愛情」といったものを信じられないのは不幸なことでした。
アレクサンドラがどれだけ目を背けようとしても、最後まで一途に真っすぐに彼女だけを見つめ、自らの過去を悔いて正したルシアンは人としても男性としても立派です。
これまで出逢った数々のヒーローの中でもとりわけ素敵な男気のある男性だと思いました。
この作品はトリロジーの第一弾になりますが、実は最初に読んだのは第三弾でした。
そちらが面白くて、姉妹編も読んでみたくなったのです。第三弾のヒロインが端役としてこの第一弾にも出てきました。
後は第二弾も続けて読んでみたいので、図書館に予約する予定です。
あと一つ、これは「ミステリ・コレクション」だそうですが、「ミステリ」といえるのかどうか?
これについては、ジャンル分けが違っているように思えて、作品とは関係ないけれど、☆は四つにしました。
ヒロインのアレクサンドラは両親を相次いで亡くし、若くして世間を一人で生きていかなければならなくなりました。
自らも良家の子女でありつつも、令嬢の家庭教師としての職を探して転々としている最中、悪名高きプレイボーイの伯爵ルシアンと出逢います。
「放蕩者」で鳴らしている割には、ルシアンは善良な心の持ち主で、常識的な男性でした。
ルシアンもまた、悪名高き父親ゆえに、わざと自らの評判を落とすようなふるまいを続けていたのでした。
共に過去に傷を持つ二人が出逢い、惹かれ合うのは自然なことのように思えますが、過去を持つだけになかなか素直になれず、「幸せ」や「愛情」といったものを信じられないのは不幸なことでした。
アレクサンドラがどれだけ目を背けようとしても、最後まで一途に真っすぐに彼女だけを見つめ、自らの過去を悔いて正したルシアンは人としても男性としても立派です。
これまで出逢った数々のヒーローの中でもとりわけ素敵な男気のある男性だと思いました。
この作品はトリロジーの第一弾になりますが、実は最初に読んだのは第三弾でした。
そちらが面白くて、姉妹編も読んでみたくなったのです。第三弾のヒロインが端役としてこの第一弾にも出てきました。
後は第二弾も続けて読んでみたいので、図書館に予約する予定です。
あと一つ、これは「ミステリ・コレクション」だそうですが、「ミステリ」といえるのかどうか?
これについては、ジャンル分けが違っているように思えて、作品とは関係ないけれど、☆は四つにしました。