今朝はここに来る前に、小説サイトの方にいって、新作をあげてきました。
ただ今回は新規作品を発表するにはまだ気力も完全に戻りきってないので、
以前に書いたものをあげることにしました。
できれば来月早々の新作執筆までは、あまり無駄に気力を使いたくない-笑。
私にとっても一つの節目となる作品の完結編なので、大切にしたい。
まあ、それはどうでも良いですけど、
昨夜は映画 モンゴルを見ました!
これは浅野忠信さんがチンギス・ハーン役で主演している作品ですね。
私も以前から凄く興味があったんです。
一ヶ月前くらいにアマゾンで半値の2,200円くらいでゲットできました。
まだ前半しか見ていないのですが-。
とにかく、略奪につぐ略奪。これが当時のモンゴルでは当たり前の世界でした。
テムジンといっていた幼い頃、彼は謀略により父親を失い、
父の部下に裏切られ、命からがら逃げ延びて成長する。
その逃亡中、他部族の少年ジャムカと盟友(アンダ)の誓いを立てた。
立派に成長したテムジンは幼いときに自ら決めた婚約者ボルテを迎えにいきました。
幸せな新婚生活も束の間、かつての裏切り者が襲ってきて、
新妻ボルテをさらっていく。
何としでも妻を取り戻したい一心で、テムジンはジャムカを訪れ、
協力を要請。
モンゴル人は女のために合戦はしないものだ。
ジャムカは諦めて別の女を娶るように勧めるが、テムジンの意思は強く、
ジャムカは協力してくれることに。
そのお陰で、テムジンは無事にメルキト族からボルテを取り返せました。
ジャムカの部下になれという誘いを断り、テムジンは出ていきます。
その時、ジャムカの腹心の部下二人も連れて出たのが後々の禍根となりました。
ジャムカの怒りも無理はないと日本人の感覚からは納得できる。
助けをこわれて助力したのに、何かかえって裏切られたような気分でしょう。
しかし、当時のモンゴルではこれも常識だったようです。
モンゴル人は主を自分て゜選ぶ。強制はできない
去ろうとする部下に残れと命ずるジャムカに対してテムジンか゜言った言葉です。
こうしてテムジンは追ってきた友を退け、去っていきました。
このことをきっかけに、二人の間で不協和音が生じてしまったのです。
その上、その元ジャムカの腹心の一人がジャムカの実弟を謝ってい殺してしま
うという事件が起こった。
ついにジャムカも決起しました。盟友同士が闘い、テムジンは囚われの身となりました。
頼むから、友よ、命乞いをして俺の部下になると言ってくれ
ジャムカが差し出した手をテムジンは取りませんでした。
激怒したジャムカはテムジンを奴隷にします。
奴隷に堕とされたテムジンは、西夏王国に売られていきました。
ここまでが前半。
私はここまでを見て強く感じたことがありま
テムジンが天下を取った理由。
彼は誰に対しても公平です。例えば合戦の後、戦利品を分けるときも
自分は1割、後は部下たちににすべて惜しみなく与える。
公正に分配するので。そもそも、ジャムカの腹心たちが彼の元を去ったのも
それが理由でした。ジャムカは自分が独り占めしていたから。
更に、テムジンが慕われるもう一つの理由は、彼がどんなときでも部下や
その家族を見捨てないこと。
戦になって窮地に陥れば、女子どもはその場に捨てて安全を図るのが
モンゴルの男の常識ですが、テムジンは違う。
そもそも、それてジャムカに捕まってしまったのですから。
要するに、部下を大切にする-その行為がテムジンの周囲に彼を慕う
大勢の人々を集め、後に強大なモンゴル帝国を築くことになったのでしょう。
さて、私の見たところ、この映画は監督はじめ、他の出演者、スタッフすべてが
モンゴルの人で、主演だけが日本人では?
しかも、映画内で浅野さんはすべてモンゴル語で科白をこなし、恐らくは声も
同じなのでナレーションも担当しているようです。
元々、モンゴル系の方ならともかく、生粋の日本生まれ育ちの日本人が
よくぞここまでやれたなーというのが私の正直な感想です。
失礼な話ですが、もう演技以前に凄いと思ってしまう。
それにしても、どういう経緯で、日本人しかも俳優ではなく歌手だった浅野さんが
モンゴル映画に主演することになったのか?
興味があるので、調べてみたいと思います。
あと、気になるのが、作品のスケールそのものは壮大で
合戦シーンとかも真に迫るリアルさで息を呑むばかりなのですが-、
その分、登場人物の心情の動きなどがイマイチ、細やかに描かれていない
ような気もしました。
例えばボルテが敵に奪われて、テムジンが助け出したとき、
ボルテは既に身ごもっていた。
歴史では、そのことをテムジンが生涯引きずっていて、
心底ではボルテの腹の子は他の男の息子だと信じていたと残っています。
チンギス・ハーンの生涯を描いたドラマでは、
大抵、その辺りの葛藤が詳細に描かれているのに対し、
こちらは殆どまったく描かれていない。
まあ、テムジンはボルテの膨らんだ腹を見て、すぐに
俺の息子がここにいるんだなと妻に微笑みかけたわけなので、
彼は表面上はボルテの子を我が子と最初から認めたことになりますが、
その辺、心の底では疑っていたのか、それとも心底から認めていたのか。
この映画では見る側には伝わってこないのです。
作品全体の壮大さを重視するあまり、1人1人の人物の心情とかを
リアルに描き出すことに少し力がおよばなかった感は否めない。
しかし、日本人がモンゴル映画界において、ここまでのすばらしい活躍を
したのは私は同じ日本人としてすばらしいことだと思います!
確か浅野さんはこの映画で何か賞を取られたんですよね。
奥さんのチャラさんとその授賞式に向かう様子をかなり前、
テレビで見た記憶があります。
浅野さんのその後の俳優としての活躍ぷりは皆さんもご存じのとおりです。
どうも無駄な長い駄文をつづってしまいましたが、
一見の価値はある映画ですよ
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