もう1週間以上前のことで今さらながらのご報告ですが,福島県いわき市に行ってきました。目的は,今年の8月にNHK大阪ホールで上演された「月と狼と太陽」のいわきアリオスでの再演を観るためです。
今回の公演は,「福島復興支援」ということで,「愛,夢,希望の光を」というサブタイトルが付されていました。多くの方の願いが込められ実現した公演です。
福島・いわきはおろか東北に行くのは初めてでしたので,寒さの想像もつかず,雪深いのではないかとおびえていました(笑)
今回いわき在住のしまりすさんに大変お世話になりまして,本当にありがたかったです。お天気情報や,乗り換えに関する情報など細かくいただきまして,不安も解消できました。四国から約8時間かけいわきへ。
そして,なんと当日しまりすさんがいわき駅に迎えに来てくださいまして,恐縮の極みです。
しまりすさんにはいろいろ案内していただきました。道の駅でいただいた初喜多方ラーメン美味しかったです。お赤飯の色がきれいな桜色で驚いたり,農産物も珍しく,むかごと打豆を購入しました。しかし,食べ方が分からない。。。年末の休み中に研究していただきたいと思います。
いわきへ行くならどうしても行きたかったのが,被災地です。
しまりすさんが連れて行ってくださいました。きっと,自分一人なら行くことができなかったと思います。
実際に自分の目で見て,絶句するしかなかったです。土台だけの家の跡が連なり,堤防も巨大な土嚢が積まれているだけの場所が少なからず。豊間中学校にも案内していただきました。校舎のみが残され,周りでは瓦礫撤去の作業が続けられていました。最も安全なはずの学校のその姿に言葉も出ませんでした。いわき在住のしまりすさんに何て言っていいのか分かりませんでした。当たり障りのない感想しか言えない自分でしたが,しまりすさんは元気で優しかったです。
公演が始まるまで,しまりすさんはお付き合いくださいまして,一緒に過ごした時間は,とても楽しく,貴重な時間でした。しまりすさん本当にありがとうございました。
今回の公演は復興支援のものということもあり,会場では花の種を販売していました。
「浜風商店街 復興の花を咲かせよう プロジェクト」とのこと。このお花を育て,写真とメッセージを送ると,3月11日の「献花の集い」の際,展示して,鎮魂の和に加えていただけるそうです。
勿論,購入しましたよ。大切に育てたいと思います。
終演後は,ご一緒した観劇仲間のMさんと韓国料理の店に行きました。
そこで出会ったお姉さんにアイスをごちそうになり,韓国の写真を見せていただいたりと盛り上がりました。
自分が四国から来たということを知ると,大変喜んでくれました。いわきの人が頑張っている姿を伝えてほしいという言葉が忘れられません。
店主のお母さんもマッコリを振る舞ってくれました。あんなにおいしいマッコリを飲んだのは初めてです。
いわきは元気で温かかったです。でも,傷痕はまだまだ深いです。
そして,自分たちにもできることは,たくさんあります。
いわきに行って本当に良かったです。
みんながんばろう! またいわきに行きたいです。