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京セラの稲森和夫氏は、京セラがまだ中小企業だった頃。
経営について日々悩んでいたと言います。
そんな頃、松下幸之助さんの講演を聞き、強烈なインパクトを受けました。
「余裕のある経営をするためのノウハウやハウツーなんてない。
大事なのは強く思うことであり、そうしたいけど難しいと思ってはいけない」
その後、稲盛氏はさらに強い思いをもって余裕のある経営を目指して取り組んだということです。
「強く思う」というのは、「念力」ということではありません。「こうなるんだ！」と、強く決めている状態。
潜在意識にインプットされている状態です。
強く「こうなる」と決めていれば、潜在意識がそうなるようなアイディアを与え
行動もしたくなります。
方法論や計算でなく、その時に適した「こうした方がいい」というような考えが浮かんでくるのです。
日本の景気が悪くても、とても上手くいっている会社もありますし、
この業種はもうダメだ、とか流行らない。
なんて言われている業種でも、稼げているところはありますよね。
「強い思い」は、逆境をチャンスに変えてしまう
霊感と行動力を与えてくれるのです。
成功した経営者は、潜在意識使いの達人ばかり。
経営も長く続けていれば想定外のことが起きるものです。
いろんなアクシデントが起きる中で、
人が自分の都合よく動いてくれて、計算どおりとはいくわけがありません。
協力してくれる人との縁や、タイミングなどの見えない導きは、
ノウハウやハウツーではどうにもなりませんからね。
