
『もう日テレにはアニメ化させるか』と思ったけど怒りをぶつける場が無くて悔しかった」。放送終了後の10月初旬に発売された『小学四年生』1973年11月号を開くとドラえもんの扉ページに“大人気放映中”と煽り文句が載っている。5ページの横には「ドラえもんは、毎週日曜日午後7時から日本テレビ系で放映されています。見てね」とある。あまりにも哀しい煽り文句だ。この号を読んだ小学生が「そういえばアニメがやっているんだっけ」と日曜夜にチャンネルを変えてもドラえもんのアニメが映る訳もなかった。
だがコンテンツとしてのドラえもんの人気は、日テレ版放映後に上昇している。1974年から単行本が刊行されたことで、連載媒体の学年誌以外にも読者層が広がったからだ。
1977年には『コロコロコミック』が創刊され、ドラえもんが多数収録されるようになった。そこで『シンエイ動画』が手がけるドラえもんのアニメが、1979年4月からテレビ朝日系で新たに放送されるようになった。
みんなが寝静まった頃により記事を引用