


サインワインは運搬の度に分解して運びます。サインワインに使われるのは大小21個の太鼓。これを紐で枠に吊るします。サインワインの太鼓を吊るす枠を組み合わせます。この枠は8つの部分に分かれていて円形になるように組み合わせます。
吊るした太鼓を調律するため、太鼓の打面に霧吹きで水を吹き付けます。それから太鼓の表面を布で拭きます。
パッサーと呼ばれるペーストを太鼓の打面に塗り付けて音高と音色を調整します。パッサーは太鼓のご飯を意味しています。以前は飯粒と灰を混ぜたものを材料にしていたのですが、現在の素材は化学物質になります。
飯粒と灰を混ぜたペーストは一度限りの使用でしたが、化学物質を素材とするパッサーは何度でも使用することができます。
化学物質を素材とするパッサーが、湿度や気温の変化にも適応性があると考えられます。音高が変化してしまった場合、演奏中に打面に水分を補充して調整します。演奏後はパッサーを剥がして太鼓の打面を拭き取ります。