


イギリスから独立した1948年から1989年までの国名はビルマ連邦、通称ビルマ。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国、2021年の人口は5441万人。
独立してからのほとんどの期間、ミャンマーは横行する民族紛争に巻き込まれ、無数の民族グループが世界で最も長く続いている内戦の一つに巻き込まれてきた。この間、国際連合をはじめとするいくつかの組織は一貫して組織的な人権侵害を報告してきた。
2010年の総選挙で軍事政権が正式に解散し、2011年には名目上の文民政権が発足した。これにより、アウンサンスーチーや政治犯の釈放とともに、同国の人権記録や対外関係が改善され、貿易などの経済制裁が緩和された。また国名をミャンマー連邦共和国に改名した。
しかし政府の少数民族への扱いや民族反乱への対応、宗教的な衝突への批判が続き、2015年に行われた画期的な選挙でアウンサンスーチーの党が両院で過半数を獲得したがミャンマー軍は依然として政治に大きな影響力を持ち続けた。
2021年2月1日にミャンマー軍はアウンサンスーチー国家顧問と大統領を拘束し非常事態を宣言した。軍は政権が国軍トップのミン・アウン・フライン最高司令官に「移譲された」として政権を奪取したと発表した(2021年ミャンマークーデター)。
