





決勝戦の演出は、2名が早押し機についている状態で「ウルトラクイズ史上最大の敗者復活戦でまだやっていないのはどれ? 1番、早押しクイズ、2番、○×クイズ、3番、ジャンケン 」と問題を読み上げ、解答者がボタンを押し「ジャンケン」と答えたところで
「考えてみれば、この番組の名物・ジャンケンをやってないのは不思議だ。ジャンケンで決勝戦をすることにした!!」と言い、早押し機を撤去してジャンケンのセットに替えるというものだった。
まず互いの進出者の家族もしくは友人1人が対戦し、2回勝つことで1ポイント加点。最後に本人同士の対戦(1勝で1ポイント)で合計7ポイント先取。
後半に追い上げられたが、結局優勝者は北海道の主婦・佐藤麻利子(百八問ペーパークイズ女性1位)だった。優勝者は「自由の女神」を模ったトロフィーを獲得、また家族そろってニューヨーク旅行に招待されるとともに、翌1983年(昭和58年)の第7回大会のシード権(国内予選と機内ペーパークイズの免除)を獲得した。
この大会は番外編(アメリカ横断ウルトラクイズの敗者復活戦)扱いであったため、佐藤は歴代のクイズ王扱いにはならない。しかしながらウルトラクイズ関連の優勝者としては、第4回の上田由美に次いで2人目の女性優勝者となった。
また上田は第4回当時「未婚者」であったため(結婚は1986年)「既婚者」は唯一、また「北海道」出身の優勝者もウルトラクイズ関連では唯一となる。
この大会では準優勝者の門田雅志(百八問ペーパークイズ総合1位。桃山学院大学の学生。後に『史上最強のクイズ王決定戦』(TBS系列)、『FNS1億2000万人のクイズ王決定戦』(フジテレビ系列)の常連出演者)にも、ココス島の名誉島民権という賞品が出た。
普通に早押し問題で決勝を戦っていれば十中八九、門田雅志さんが優勝していたと思います。ジャンケンの対戦前に福留さんも仰っていましたが、ウラをかくのがウルトラクイズです。
77779人も参加したウルトラクイズ史上最大の敗者復活戦は、今後行われたどのウルトラクイズよりも参加者が多くて頂ける商品も豪華なモノでした。
史上最大の敗者復活戦を紹介する前に歴代クイズ王の物故者を紹介したのですが、史上最大の敗者復活戦 準優勝の門田雅志さんも2018年5月19日にガンでお亡くなりとなりました。後年各クイズ番組で何度もクイズ王となったので、悔いなきクイズ人生だったと思います。

